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フランス沿岸部に嵐がやってくる

今日から3日間、バスク地方に嵐がやってきます。

昼間はこんなに晴れていたのに…。

今日の19時以降「沿岸部のビーチや公園などは3日間立ち入り禁止」というアナウンスがありました。例えばビアリッツは、リゾート地として観光客も多いので、ビーチや海辺には立ち入り禁止の柵が取り付けられてわかりやすいです。

沿岸部の立ち入り禁止の柵
仏、英、西、バスク語で書かれている。

でももし、観光地から外れた海辺に行く場合には、すべての場所に柵があるわけではないので、注意が必要です。

ビアリッツのビーチには、土嚢が積まれていた

今週末、チョコレートの本場バイヨンヌでチョコレート祭り「サロン・ド・ショコラ」の予定でした。こちらもキャンセル、延期に。

Reportéは延期という意味です

強風の為、テントの設営ができず、お祭り会場を作ることが不可能だからだそうです。除幕式やコンサートのみが行われ、他のイベントがキャンセルになってしまいました。

でも裏を返せば、それだけ安全に配慮しているということ。イベントの中止&延期は残念ですが、海や川に面している地域なので、早い決断は安心感があり、逆に好印象です。

バスクを旅行すると、天候でイベントが中止になることが時々あります。これはバスク地方の気候とも関係しています。バスクは南西にあるので「暑くていいなあ」と、パリに住んでいる人に言われることがありますが、それは南仏のイメージ。南フランスは1年を通して晴れの日が多く、夏は光り輝く太陽。冬も過ごしやすい気候です。

一方バスク地方は、年間を通して雨が多く、湿度が高め。「1日のうちに四季がある」と表現されるイギリスの気候とよく似ています。天気予報で雨マークが出ていても、「丸1日雨」というわけではない場合が多いです。朝寒くても、日中は太陽が出て暑く、日が落ちると急に寒くなる…という感じ。そのおかげで、緑が多く独特の美しい地形を作っています。この地域を旅行する際は、風を通さないウィンドブレーカーなどの羽織ものや、傘があったほうがベターですよ。

嵐のあとは、いつも大量の漂流物が浜や川に溢れています。3日後、ビーチはどうなっているかしら。大事にならず、過ぎ去って欲しいものです。

嵐のあとの漂流物
高波のあとには、遊歩道に砂が溢れる


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