見出し画像

サン・セバスチャンが19世紀にタイムスリップ!? 「サント・トマス祭」 in スペイン・バスク地方

今日は、サント・トマス祭に行ってきました!

サント・トマス祭とは、毎年12月21日にスペインのバスク地方で開催されるお祭りです。サンセバスチャンの観光局によると、起源は19世紀半ばにさかのぼるそうです。

年末のこの時期、山に住む農民たちは年貢を納める為に、町までやって来ました。町に出てきたついでに自分たちの農作物を売り、地元で手に入らないものを仕入れたそうです。それが、今日まで続くサント・トマス祭始まりとのこと。

19世紀当時の様子を表すお人形

この日は、あちこちの広場に露店が並び、食べ物や工芸品が売られます。その中でも絶対に外せないのは「txistorraチストラ」というソーセージ。これは、チョリソのようなバスク地方の名物です。

名物のソーセージ「チストラ」
赤いけれど辛くない。唐辛子の風味のみ。

観光局の方に言わせると、「普段でも食べようと思ったら食べられるけど、お祭りで食べるのがいいのよ〜」とのこと。日本の夏祭りで焼きそばやたこ焼きを食べるような感覚でしょうか。

この日、サンセバスチャンの街中には、バスク地方の農民の衣装を着た人で溢れます。なんだかまるでタイムスリップしたみたいにノスタルジックな雰囲気です。老若男女、みんな思い思いのコーディネートで、見ていると楽しい!

この農民の衣装ですが、日本でいうと、お祭りで浴衣を着るような感覚なのかもしれません。学生さんたちが、待ち合わせして楽しそうしている感じも日本のお祭りっぽいです。こういうワクワクした感じは、世界共通なのですね。

さて、私はこの日、12時頃にサンセバスチャンに着きました。実は、朝から雨が降っていて寒く、一瞬行くのをやめようかと思ったのです。モタモタ準備をしながらサンセバスチャンのSNSを見ると、お祭りが開催されるアナウンスが…。「このお祭りに行けるチャンスは、もうないかもしれない」と思い直し、雨の中がんばって行って来ました。笑。なんでも一期一会です。

お昼頃に到着し、お腹が空いたので、さっそくバルへ。もちろん「チストラ」ソーセージを注文。クラフトビールも美味しかったです。

ここのトルティージャ(ジャガイモ入り卵焼き)は、
ニンニクが効いていて美味でした。

観光局の方に「シドラ(シードル:りんごのお酒)も必ず飲むように」と言われていたので、忘れずに飲みましたよ。

1杯1ユーロ。ボトルは5ユーロ。
アルコール度数6%です。
街中には、シードルのボトルを抱えた人だらけ
足元には割れた瓶も転がっていたので、
転ばないように注意です。
清掃の方が片付けをしていました。
街中に並ぶ空き瓶たち

みんなチストラソーセージを食べながら、チストラの列に並んでいました。今日は、チストラとシードルを飲み食いする日なのですね。(笑)

屋台でもチストラを食べました。
バスク名物のとうもろこしの粉で作った「タロ」です。

旧市街の広場には、豚さんが。くじに当たったらいただけるそう。

たくさんの人が豚さんの周りにいました。
やっとの思いで写真におさめた(笑)

あいにくの雨で、みんながバスクのフォークダンスを踊る様子は見れませんでしたが、雨もお構いなしに楽しんでいる姿が印象的でした。スペインのみなさん、さすがです♡

この時期の日没は17:30頃。ライトアップは、日没後17:45にスタート。

私は隣のフランスに戻る電車の時刻が迫っていたので、18:00過ぎには中心部を後にしましたが、日帰りでも十分に楽しめるお祭りです◎

今日のお祭りを体験して、またひとつ、バスクのことがよくわかりました。ああ行ってよかったー!

もしもまたこのお祭りに来る機会があれば、私も農民の衣装を着たい。紺色に白い小花柄のワンピース、裾から白いペチコート、肩には黒いショール、フリルの付いた白いエプロンがいいな。夢膨らむ…♬


よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。