見出し画像

働く人の現場から~ビジネス展示会に参加してきました

2月22日、お誘いいただき、初めて展示会に参加してきました。
こちらです(DX総合EXPO2024春)

社会の潜在的なニーズと
それに応えるために開発されたサービスや活用できるシステム
それぞれがどんなものか、情報収集をする

という目的で参加してみました。
普段は、自分の興味関心の範囲内での情報収集に偏ってしまうので、
「いつもの自分やいつもの場所では得られない『非日常』のものを拾ってくる」という趣旨です。

展示会が初めてだったので
茅ヶ崎駅が十分入ってしまうだろう大きな会場、東京ビッグサイトに圧倒されました。

パシフィコ横浜を彷彿させます

その中で感じたことが幾つかありました。
今日はそれらを整理してみようと思います。



1.働く人の現場は、分析→データ化→活用,だった


採用のミスマッチ防止や離職防止、モチベーション維持や健康面でのフォローなど、企業側が働く人にどう向き合うか?の場面に向けて開発されているソフトやシステムの多くは

働き手がテストを受けてどんな資質を持つかを分析する→分析結果をデータでまとめて整理する→人事配置の際に活用したり相対のコミュニケーション時にデータを活用する

というパターンのようでした。
85%とか33%とか
そういった数値で様々な要素をはじき出すのです。


2.目的を絞り込んでDX化が進んでいた


DXは活用するための手段にすぎず、目的が大事。
偶然訪れたブースは、どこも、その目的が絞り込まれて明確になっている出展社ばかりでした。
例をあげると、こちらの会社、ビーティスさんは、デジタルサイネージの開発とオフィスでの運用を手助けする会社です。


会社内で共有するべき情報にとどまらず、新入社員や頑張っている社員の紹介などをデジタルサイネージに公開することで、社内のコミュニケーション作りや風土作りに活かされ、仕事の生産性も向上できるそうです。
デジタルサイネージを何のために使うのか?目的が絞り込まれているため、具体的にイメージすることができ、とても分かりやすく感じました。


3.別個の課題と捉えられているけれど、関係もあって順番もあると思う


今回の展示会で私が見学したブースの領域が限られていたこともあるのですが、「働く人のこと」と「事業や仕事、業務そのもの」がキッチリ分けられて考えられていることが印象的でした。

ここからはあくまでも、私が普段からベースにしているドラッカーのマネジメントの考え方によりますが、

組織内部には3つの関係性しかない、と言われています。
それは、①仕事と仕事の関係、②仕事と人の関係、③人と人の関係、の3つです。
ドラッカーのマネジメントでは、仕事のマネジメントがなされた後に(①)、人のマネジメント(働くことのマネジメント)がなされる(②③)、と考えます。
仕事内容そのものを生産的なものにすることがスタートで、それ抜きには、仕事と人の関係にゆがみや不都合が生じ、人と人の関係にも影響が及びます。

これをひっくり返して考えると、どんなに③人と人の関係や、②仕事と人の関係に手を入れても、①仕事と仕事の関係が生産的なものになっていない限り、成果に結びつくことは難しいのです。
どんな立場の人でも、自分の頑張りが成果に結びつかないことほど、モチベーションが下がってしまうことって無いと思っています。
言い方を変えると、①仕事と仕事の関係がうまく行ってないから、②仕事と人の関係や、③人と人の関係が悪くなっている、ということも十分考えられる、ということです。その場合は、様々な分析ツールを使ってどんなに③人と人との関係を改善しようとしても、限界があるし、解決には至らない、ということです。

たしかに職場のコミュニケーション不足や人間関係は頭を悩ませる問題です。だからこそ、さまざまな分析ツールが開発されていて、どうにか社内の状況を改善しよう!と取り組まれている企業さんが多くいらっしゃるんdなと思います。

ですが、その問題の解決策や対策として行うことは、
「働く人の資質を分析してデータ化して、どんな人かを知る」他にも、あるんじゃないかな?あるよね!!しかも、順番も大事だよね!!!
と、思いながら、茅ヶ崎に戻ってきました。
「仕事と仕事の関係を明確にする=目に見えない会社内部のことを見える化するって、大事だな」と思いながら。


4.みんな説明が上手だったし便利なサービスもたくさんあった


それにしても、説明をしてくださった出展社のブースの方は、どの方も説明がとても上手で、分かりやすかったです。
自分には馴染のないWEB3のブースでお話しも聴きましたが、「非常によく分かりました」と思わず返してしまうほどでしたし、
自社が提供する分析ツールの診断結果では社交性が下位の方にあるにも関わらず、とても明るく感じよく、しかも分かりやすく説明くださって、ありがたいことだな、と思いました。

また、人手不足問題は特に中小企業では課題ですが、バックオフィス系の業務のアウトソーシングのサービスは様々な企業が提供しており、充実しているようでした。スポットでの期間限定の利用や、予算に応じた時間内で自由な活用もできるとのこと。
産休育休でいったん担当社員の方が業務から離れる場合などには、スポット利用できると有難いですよね。

こういったサービスを活用することで、コア業務に集中して自社の強みを磨きあげることもできるなと思いました。

一番の理想形は、アウトソーシング先の自社担当のスタッフさんが、作業としてではなく自社の強みや知的資産磨きに結びつく”仕事”として担っててくれる形かもしれないな、とも思いました。
強みや知的資産はプロセス(仕事や作業)の中で磨かれ育つので、コア業務以外のプロセスを外に出してしまうと、そのプロセスの中では、知的資産が永遠に磨かれないことになるからです。


そんなわけで、初めての展示会は、新たな情報収集にとどまらず、いろいろと考えさせられる機会でした。
誘ってくれた友人のNちゃん、どうもありがとう☆

たこさんウィンナー10匹と打ち上げ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?