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うみのおと

蝉の泣く声、森林が揺れる音、海の波打ち、、
一気に音が奏でられ、何ともいえない心地良さを感じた。

久しぶりに海へ足を運んでみた。
最近は猛暑で真昼間から影のない海に来ている人はほとんどいない。
見渡す限り、海と浜と森。それだけ。
暑いけど、風が気持ちいい。
暑いから、より気持ちよく感じる。

浜辺で走ってみた。
フィルターで写真を撮ってみた。
踊ってみた。
騒いでみた。
大声で笑った。

子供心が取り戻せた感覚だろうか。
自然体でいられる自分がやっぱり好き。

大人になっていくと、
自然な興味、関心がだんだんと薄れてきてしまう。
現実的に考えてしまうこともあるけど、やっぱり自分の感性を研ぎ澄ますことは大事ではないか。
大事というよりは、大切にしたいもの。

ふと顔を上げてみると、
1人の少年が岩の奥に手を突っ込んで何かしていた。
よく見ると一生懸命カニを鷲掴みにして集めていた。
目がキラキラしていた。
楽しいんだろうな。興味津々なんだろうな。
というのがその光景だけでひしひしと伝わってきた。

子供心を思い返し、
そういう感性を塞ぎ込まずに大切に開放していきたいと強く思った。

頭で考えることも大切だけれど、
心で感じて、
自然の匂いを感じて、
触れて、聴いて、五感を育成させていきたい。

海に行ってみた。
たった1つの経験で色んなことを感じ、
生きていくことに活力が湧いてきた。

子供のように無邪気な心で、
小さな幸せを見つけていきながら、
毎日をハッピーに過ごせていけたらと思う。