21 / 55、 山根あきらさん 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画 】
虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。
● タイトル : 季節のnote(7月)
● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
● お 題 : 7月の季語から1つ以上選び、
それをテーマに自由に書く
そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。
【 21 、 山根あきらさん 】
● 季語 : 日傘
🌳① 感動、感激、共感、ポイント
この作品は「夏に始まり夏に終わる恋」というテーマの中でそれぞれの場面を短歌で詠むというロマンチックな構成です。
紹介される曲のイメージと相まって、1つ1つの短歌の切なさに感動し、一夏の恋の甘酸っぱさに共感しました。
短歌の素晴らしさも去ることながら、紹介される曲がまた短歌のイメージにぴったりなんですよね。
ZARDさんの不器用だけど真っ直ぐな歌詞とメロディ、コナン君の映画の曲のストレートな歌詞とメロディ、全てに心を打たれます。
最後のあいみょんさんのマリーゴールドからは、「今日という日に何と名前を付けようか」という素敵な歌詞が聴こえてきそうな気がしました。
🌳② 作品から感じる作者の印象
短歌を書くことにやはり慣れていらっしゃる方なんだろうな、という印象を受けました。
1つの短歌ではなく複数の短歌を組み合わせることで1つのストーリーを描いていく、という技法はとても斬新で、粋な発想だと感じました。
山根さんはこれまで数多くの企画を手がけてこられた企画主催者のお顔もお持ちの方で、今回の企画でも多くの知恵を貸していただいた方でもあります。
僕が言うのも何ですが、山根さんの企画に参加されることもnoteをいっそう楽しむことにつながるのではないでしょうか ?
🌳③ 作品への感想
「日傘」をテーマに、「夏に恋が始まり、夏に恋が終わる」という切ないストーリーをいくつかの曲のイメージと重ね合わせながら「短歌」という形で描かれた作品です。
内容の素晴らしさはもちろんのこと、複数の短歌を組み合わせて1つのストーリーを作るという技法に驚かされました。
それぞれの短歌とイメージされた曲の世界観が「あ~分かる分かる ! 」というような感じで深く共感いたしました。
この並べられた短歌の順番にも意味が込められておられるようで、夏に恋が始まり、夏に恋が終わる、というようなストーリーをイメージされてつくっていただいたようです。
それぞれの短歌の最後の部分、「相合傘」「スキという文字」 、「恋の夏の日」、「お別れの夏」、「初めてのキス、パラソルの下」というキーワードを丁寧に拾っていくと、何だか切ない気持ちになりました。
山根さんはこの日傘を海辺の「パラソル」という意味で使っておられ、季語の使い方の秀逸さ、夏の海を連想させる爽やかな夏のイメージを想起させる持っていき方はさすがだなぁ、と思いました。
個人的にはZARDさんの曲からイメージされた短歌が一番、胸に染みました。不器用だけど真っ直ぐに相手を想う気持ちが「震える手で」という表現にぴったりだと感じました。
「一夏の恋」と言ってしまえばそれまでなのですが、山根さんの作品からはそんな言葉では表現しきれないドラマが詰まっており、ロマンチックな作品に仕上げられています。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品です。
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