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34 / 55、 とーと さん (2本目) 【 企画 / 虎吉の交流部屋初企画 】


虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。

 ● タイトル : 季節のnote(7月)
 ● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
 ● お  題 : 7月の季語から1つ以上選び、
         それをテーマに自由に書く

そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。



【 34 、 とーと  さん (2本目) 】

 ● 季語 : 昼寝


🌳① 感動、感激、共感、ポイント


「昼寝」という季語を選ばれたのは今回の企画でとーとさんが初めてでした。このストーリーを作るのが難しそうなテーマの中で素晴らしい短編に仕上げてくださったとーとさんに感激しました。

読んでいて思わずその不思議な世界観に引き込まれる感じで、紹介いただいた曲もとーとさんの作品と世界観がぴったりで、切ない気持ちになります。

1本目に投稿いただいた線香花火の記事とはまた少し違った、いい意味で軽すぎず重すぎず、非常に読みやすい作品だと思います。


🌳② 作品から感じる作者の印象


とーとさんがこの企画に参加してくださるのは、ありがたいことに今回が2本目なのですが、同じ短編でも今回の作品は1本目とがらりと雰囲気が異なります。

また季語に他の企画参加者様が使ってこられなかった「昼寝」という言葉を選ぶ辺りも、とーとさんの短編の引き出しの広さには驚かされます。

短編を書き慣れた人が故の引き出しの多さなのかなと感じました。

いつも難解すぎず読みやすい内容ながらも人の心を惹きつけるとーとさんの魅力をもっと多くの方々に知っていただきたいと思います。


🌳③ 作品への感想


夏の午後、昼寝から覚めると夢の中の出来事とは思えないリアルな夢を見ていた。さらっとしながらもじんわりとした読後感が印象的な短編です。

1本目とはまた作風が異なってファンタジックな要素のある作品だと思います。

夢の中の世界でありながらもまるで現実のような世界観。でも夢の中でしか会えない。

互いに癒やしを求めつつもそれが完全に叶うことはないという何とも切ない物語のように感じました。

名曲「夢で逢えたら」やドリカムの「Love Love Love」にあるような、せめて夢の中でだけでも会えたら···という世界観とも少しニュアンスが違う不思議な物語です。

紹介いただいた曲も聴いたのですが、メロディの爽やかさが切ない歌詞をより引き立てている感じですね。

僕は最初、主人公とシイナさんが昔付き合っておられて、どうしても忘れられず、夢の中でまた会いたいという強い想いがこうした現象を引き起こしているかな、とも思いながら読んでいたのですが、さすがにちょっとそれは深読みしすぎたようでした(笑)

他の方々からも多くのコメントが寄せられており、「じんわりとした読後感が沁み入ってくるような作品」という感想が多かったように思いました。

ぜひ、続きが読みたくなるような、読者を惹き込んでいくようなお話です。

ぜひ、多くの方に読んでいただきたい作品です。


    ( 1本目の作品 )




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