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#72世界遺産① 知床

皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。

今回は、世界遺産検定に向けて、勉強したことを書いていきます。
まずは、知床についてです。

知床は自然遺産として、世界遺産に2005年に登録されました。
海、山、川の生態系がほぼ自然状態で残っているため、世界遺産に認定されたんですね。
なぜ、これほどまでに生態系が残っているのか。
要因は色々とあると思うのですが、今回は『流氷』を軸に話していきたいと思います。

1.流氷ができるのは地理的条件がそろったから

知床付近のオホーツク海でできる流氷は、地球上で最南端の場所です。
知床の緯度は、フランスのパリなどとそんなに変わらないんです。
パリはそんなに寒いというイメージはないですよね。
そもそも海水は塩化ナトリウムが溶けているため、真水よりは凍りにくいです。
理科の授業で勉強したかと思いますが、凝固点降下という現象です。
でも、オホーツク海は凍ってしまうには理由があります。

ウェザーニュースより

地理で勉強したかと思いますが、オホーツク海の地図です。
アムール川の河口があり、そこから真水がオホーツク海に流れ込みます。
オホーツク海は図からもわかるように、樺太、カムチャッカ半島、千島列島に囲まれているため、アムールから流れ込んだ真水はオホーツク海の外に出にくいんです。
そのおかげでオホーツク海の塩分濃度は薄まります。
さらにはシベリアから冷たい風が吹き込んできます。
こんなにも条件が揃ったおかげで、海水が凍るんですね。

2.流氷によって栄養分が運ばれる

流氷ができるということは、海に氷の蓋ができ、太陽の光を遮断します。
そして、氷ですから当たり前のように海水表面を冷やします。
すると、深さ200mよりも深い海水よりも冷えてしまうのです。

さて、これも理科で習いましたが、冷たい水が水面近くにあると何が起こりますか?

そう、対流ですね。
温かいものは上に行くようになっています。
となると深海の水が海水面に上昇してくるのです。
深海には豊富な栄養分がたくさんあります。

プランクトンがその栄養分を補う。
      ☟
小魚がプランクトンを食べる。
      ☟
より大きな魚が小魚をたべる。

というように、食物連鎖の関係で、流氷が解ける頃には、オホーツク海には魚等がたくさん出現するわけです。
(サムネイルのクリオネもその一つ)
サケを食べるヒグマがいるので、陸の動物も生き延びることができるんです。

この様に色々な要素が組み合わさったおかげで、知床の自然は残っています。
だからこそ世界遺産に登録されたんですね。

今回の内容は理科、社会、数学の要素が少なくともあります。
でも、こんなことを探究したことはないですよね?
これこそ教科等横断的な学びに繋げられるかと思うのです。

このように世界遺産を勉強し始めたら、教育につながることを発見しました。

ということで、これからも時間の許す限り勉強したことを発信して、教育にどう繋がるのかを記事にしていきたいとおもいます。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!

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