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衣食住の食@半世紀おじさん5

役所の昼食時。
職場では節電を意識しているって建前上、
照明をOFF。
ある職員は外の飲食店へ行き、
ある職員は館内の食堂に行く。
私は自席で愛妻弁当。

定期巡回のように生保レディーが
パンフレットを配ったりしにくる中、
薄暗い中でのランチタイムは、いささか味気ない。
せっかく彩りも意識して作ってくれているのに…。

彩り…

そういえば母さんが作る弁当は
卵焼き、揚げ物、…あとなんだっけ??
記憶に蘇るのは、すべて茶色だったことw
ご飯には海苔が敷かれており
箸ですくうと海苔が全部とれ黒から茶に変身。
醤油の茶色の染まったご飯があらわれるのだ。
そして不味い…でも美味かったと記憶を
すり替えようか。


母さんは16歳で結婚したからなのか、
おそらく普通の青春時代というものに縁遠いと
思われ、おそらく男性に対してもオープン?な性格だったと思う。
というのも実は兄2人と私は父親が違う、そして弟の父親も私とは違う。

小さい頃、たまに現れる”お金くれるおじさん”がいて
実際その人が実の父だと認識していたんだけど
数年前に母さんが亡くなった時に私と弟、
それぞれ父親が違うこと長男からカミングアウト。

”お金くれるおじさん”は兄2人だけの父親だったという衝撃の事実。
まさか40歳半ばで出自について知るなんて…
我がことながら、他人事に思えてしまった。

妻に「本当の父さんにあいたくない?」
と言われるけど
…なんでしょう、本当に興味がなくて。

今ある事実は、父親は違えども
兄たちや弟とは兄弟である
ということだけ。

奔放な母さんが亡くなった今となっては
何も聴けはしません。
あっ、たぶん存命でもこの手の話は聞けないかな。



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