リワークで得たもの:レジリエンスの獲得
去年、通っていた病院のリワークでは本当にいろいろなことに出会って得るものが多かったのですが、
今回は「レジリエンス(レジリアンス)の獲得」について書きたいと思います。
レジリエンスとは
レジリエンス(フランス語だとレジリアンス)は、
困難な状況から立ち直る力、回復力のことをいいます。
心理学や精神医学の分野で使われている用語で、
自己回復力、へこんだ時にばねのようにしなやかに自分で跳ね返す力を
いうそうですが、
最近ではビジネス用語として、
また、防災科学の分野でも言われるようになっています。
災害からいち早く立ち直るための復旧・復興事業、
あらかじめ災害に強いインフラ整備を行う国土強靭化などですね。
私が最初の休職をしたとき、
当時の主治医から「適応障害」という診断をもらいました。
ここでいう「適応」とは、これまで自分が所属していた職場や人間関係、担当する仕事など周りの環境にうまく適応できずに、何らかの体調不良、精神的不調が起こることをいうそうです。
この「不適応」の状態からいかに立ち直っていくのか。
再び立ち上がった時に、「もう次は倒れないぞ」とあらかじめ
敵に備えておくようなものですね。そのための「武器」を備えること。
それをリワークでは行っていたように思います。
ジグソーパズルをやり始める
私がリワークで行っていたことの一つに、ジグソーパズルがあります。
子どものときにやって以来でしたが、正直
「楽勝でしょ」と軽く考えていました。
ですが、やったことのある方はわかると思いますが、
これが結構難しいのです!!!
病気のせいで難しくなっている、というのもありますが。
上の文章は、私がリワークで作成したレポートから引用していますが、
ちょうど同じ時期に別の方もジグソーパズルをやっていて、
それを見て「自分もやってみようかな」と軽い気持ちでスタート。
その方と取り組んでいるパズルの話ができるようになって、
話しかけてもらったときは、素直に嬉しかったですね。
ジグソーパズルがもたらしたものは
いろいろなパズルをやりました。
「ハートフルフラワー」(300P)
「パンダ」(150P)
「魔女の宅急便」(500P)
「となりのトトロ」(500P)
「耳をすませば」(500P) など
やっぱりジブリのパズルはテッパンですね。種類も多いし、
上記3作品はやはり人気があるみたいですよ。
「となりのトトロ」は、
サツキとメイがトトロの上でお昼寝をしてる絵なんですが、
組み立てているうちに「どんな話だったかな?」と思って、
ブルーレイを購入して久しぶりに見直したりしていました。
そうしたら、後半から、もう感動してしまって、
お母さんのいる病院に行こうとしてメイがいなくなって、
サツキやみんなが探しているシーンとか、
もう涙が止まらなくて号泣・・・自分でも正直びっくり。
すみません、ちょっと脱線しました(笑)
これは本当に不思議なんですが、
リワークに行って過ごしていると周りの方たちに影響されて、
自分でもやり始めているんです。自分でやりたいと思ったことを。
これって、実はすごいことなんじゃないかな・・・
私はたまたまそのリワークが合っていて、たまたまいい人に恵まれていた
からなのかもしれませんが、
それでも、そういう環境を選んだのは自分。
私の場合は職場から指示があったわけでもないので、
イヤなら行かない選択をしてもよかったのです。
レジリエンスとは、
その人本来が持っている可能性、力、パワーを信じて待つこと
なんじゃないかな。
その人らしさを尊重し、敬意を払いつつ、伴走者のように寄り添いながら、その人の人生はその人自身が選択をする手助けをすること。
自己決定を助けること。
リワークの役割って、そういうことだと思うんです。
まさに、リワークの神髄はレジリエンスの獲得にある!
と言っても過言ではないと私は思っています。
さいごに
さいごに、ジグソーパズルについてちょっとキザっぽいことを書きますw
なんだか大げさな話になってしまいましたが、
なんでもいいんです。
私の場合は、たまたまジグソーパズルでした。
リワークの参加者の方が言っていましたが、
別にリワークでやっていることじゃなくてもいいんです。
何か夢中になれるものがあれが、それでいんですよ。
リワークに来ている皆さん、みんなすごいな~って思ってました。
リワークに来ているだけでもすごいことなんですよ。本当に!
リワークに出会えたことは私の財産です。
リワークとの出会いに心からの感謝を。
そして今日もまた、リワークに参加されている皆さんの頑張りには
リスペクトしかありません!!!
長くなりましたが、休職している方にとって
少しでもお役に立てることがあればうれしいです。
ありがとうございました。
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