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#44 共有できる価値観をもとう

 自分の価値観が譲れなくて、いつの間にか相手にそれを強要してしまったり、強要されて辛い思いをしたり…。そんな経験ひとつやふたつはあるのではないでしょうか。

 価値観について、まとめてみました。

逃れられない価値観のズレ

 プライベートの人間関係は自分と価値観がある人もしくは、目指す価値観の人を選んで、交流することができます。
 たとえ、友人に価値観を押し付けられても、無条件に聞き入れる必要はなく、言い返したり、距離を置くなど、あなた自身で選んで対応することができます。

 しかし、職場の人間関係は同じように選ぶことはできません。なぜなら、仕事をするために集まった人たちだからです。仕事をするという目的は同じはずなのに、仕事に対するモチベーションには個人差があり、上司、先輩、後輩といった関係性があるため、他人の価値観に不服であっても従わざるおえない状況が発生します。

 価値観は正しい、間違っていると一概に判断できるものではありません。それぞれが自分の考え・価値観が正しいものだと考え、異なるものを否定的に感じます。細かなところまで統一することは不可能です。

上司や先輩が心に留めておくべきこと

 ⅰ.育った環境の違い

 後輩は、あなたが育ってきた環境とは全く違う世界で育っています。あなたが、後輩と同世代の頃には考えられなかったことが、彼らにとっては、幼い頃から日常です。また、学校教育も指導方法も異なり、競争するという経験も少ないのです。

 ですから、そういう後輩を相手に「私たちのときは…」とか、「自分はこうやって指導されたから…」と、自分の経験に後輩を当てはめ、当時のあなたと比べないようにしましょう。あなたにとっては有効でも、後輩にとっては、意味をなさない可能性大です。

 ⅱ.価値観の違い

 価値観は人それぞれ異なり、正誤の判断は難しいものです。あなたが誇りに思っている仕事に関する価値観があるように、相手にとっても譲れない価値観があります。
 何がモチベーションになって、どの仕事に力を注ぎたいかということは、人それぞれです。あなたの熱量を重すぎると感じる人は必ずいます。同様に、低すぎるモチベーションも相手を不快にさせます。
 また、あなたの仕事への情熱からくる、仕事に対する高度な価値観に、他人が同調するとは考えないようにしましょう。相手の成長や職場のレベルアップにつながると思っても、あなたの価値観に共感してもらえるとは限りません。

 一方的に自分の価値観を相手に強要すればするほど、煙たがられ、受け入れてもらい難くなってしまいます。

妥協点を見つける

 では、どうしたら価値観の異なる同僚とうまくやっていけるのでしょう。
お互いの妥協点を見つけていくしかありません。

 例えば、残業が苦にならないAさんが、定時で帰りたいBさんに、残業の必要性を説いたところで、Bさんは不満にしか思いません。残業を喜んでするAさんが仕事ができて、定時帰宅するBさんが仕事ができないのかというとそうとも限りません。仕事量自体はBさんの方がこなしている可能性だってあります。
 この場合、やるべき仕事をきちんとやっていれば定時に帰ったところで問題はないはずです。ですから、どの仕事をどのくらいの質でやればOKかといったことを明確にしておくと揉めにくいです。

 「仕事はこう取り組むべき」という価値観は人それぞれ違いますので、一方通行にならないよう、お互いの価値観を大切にしつつ、共通の価値観を見出せるようになるといいですよね。

まとめ

 いろいろな環境で育った人たちの集まりでは、いろんな価値観が存在しています。一方的な価値観の押し付けは共感を得られません。お互いの価値観を大切にしつつ、共有できる新たな価値観を見つけていきましょう。


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