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そこにある、ということ③

2日目は、恥ずかしながら、水にあたり薬局からの始まりでした。
「硬水」のマグネシウムがおなかを緩くしたようです。

「八坂神社」にご挨拶のお参りをし、「安井金毘羅宮」にて、悪縁の断ち切りをお参りし、弟が見せたい有名な観光地、「建仁寺」へ。

「風神雷神」の図、有名なので。
かねてより「見てみたいなぁ・・・心に余裕が持てたら」と弟には主張しておりました。覚えていてくれたようで、嬉しかったです。

「心に余裕なんて一生こない」と若干あきらめもあったので、きっとはしゃいでいたのだと思います。
はしゃぐことは悪くはありませんが、節度は大事です。
警備員さんの流暢な英語に「すごいなぁ」とはしゃいで、あちこちの景色をいつもより真剣に、すごく真剣に見ていたことも認めます。

結果、脳の容量を午前中のうちに超えました。
涙はこぼれ、少し足がすくみ、畏怖を感じ、
「無事に帰ることができるかな」と帰りの心配もしつつ、
「必死」という言葉と、概念、同じく「時間」という言葉と概念について深く考えていました。

もちろん、「百聞は一見に如かず」です。
見たまま、ぴったりの表現も思いつかず。
無理矢理あてはめるならば、
「故きを温ねて新しきを知る、もって、師となるべし。」でしょうか。
「守·破·離」
と表現したらいいのでしょうか。
お寺なので「今、ここにあるということ」でしょうか。
古典ばかりに目が行きがちですが、現代との融合を感じる作品や価値を見ることができる場所でした。

もしかしたら、私にとっての何かの答えだったのかもしれませんね。

お参りできて良かったです。
連れてきてくれた弟には感謝です。

「建仁寺」より地下鉄や在来線を利用し、京都駅へ。
感謝をこめて弟と母にお土産をさがし、弟へは白檀の小さなお香を購入。
母には辞退され…(次回こそは)
父には、母がいろいろ購入していたので。

駅の中のおみせ

駅ビル内でも容量オーバーは治らず、私を心配した母と弟に連れられ、喫茶店で休憩し、帰路へ。

「旅行の帰り道は自宅に着くまで」
がお約束なので。まだ、倒れるわけにはいきません。
外出は自宅にいる倍以上、脳のエネルギーを使用します。
きっと、好奇心もあります。緊張もあります。
場合によっては、真剣になることも。

「精神障害者福祉手帳」を取得してから遠出をしたことがありませんでした。ほとんどを服薬でコントロールしていた人間が、ほとんどを精神療法でコントロールするようになってからの初めての旅行です。
得るものも、考えることも、視点もだいぶ変わりました。

次回は一泊ではなく、もう一泊できるよう、次の就職に向けて(結局離れない)動きながら、探求を続けたいと強く思った旅でした。




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