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教室は黒板とメモのためではない理由

「着席」「礼」から学校の1日が開始。
そして、皆がノートを開き、先生が黒板に書き始めます。
1時間の中で、黒板に書かれているものを暗記し、記録している間に気づけば授業が終わっています。変わり映えしない授業が相次ぐ1日。体育の授業で一旦リフレッシュしてから再度教室に戻り、また徹底的に黒板に集中する時間。没頭している間にベルが鳴り、終わりを告げます。
学生時代に誰しもが経験している日々のはずです。

社会人になると、学生時代と同様、ひたすら言われたことをメモに書いて仕事に取り組みます。

会議を思い出してみてください。
各メンバーが四角い机を囲んで座ります。そこから連絡や決定事項がどんどんと進んでいきます。
上司が何かを発せられると
「はい。」「承知致しました。」
返事が続きます
期限や上司の要望を確認することはありますが、自主的に意見を出すことはほとんどありません。
とにかくインプットが得意で、相手の話を聞くことにも長けています。国の気質上、既にあるものに対して改善を繰り返すことで、持ち前の傾聴力と勤勉さで目の前のものをよりよくすることができます。
何事にも一生懸命に取り組む姿勢も[相手の話を聞く」という徹底的な教育指導を受けた結果でしょう。

ところでちょっと待ってください。

インプットはあるものの、アウトプットはどうでしょうか。
談論や協議は文化的になじみがない中で果たして教室ではどんなアウトプットをされてきましたか。
宿題提出、定期試験など全ては下を向いて実施するものになってないでしょうか。社会人になって、商談を行う時でも多くのアウトプットは手順やマニュアルに従ってする風習。

マニュアルで学習した知識を仕事に活かせるように、さまざまな場面でアウトプットが求められます。

https://go.chatwork.com/ja/column/business_chat/business-chat-191.html#business-chat-191_1

では本来のアウトプットの目的とはどんなものでしょう。
・生産性を上げる
・スキルを磨く
・伸びしろに気づく

言語ももちろんですが、日常生活の中でも当てはまることがあります。新社会人として働きだした時に、覚えることは多くないですか。ひたすら逐一メモを書いて、ノートを精査し、議事録を取るなど毎日、知識を記録する日常。しかし商談、取引やプロジェクトに積極的に携わることがなければ実際の段取りが分からず、インプットも更新されず、活用されないまま。

せっかくこんなに勉強したのに、なんで本番になるとうまくいかない?
という不安を抱えているかもしれません。それは勉強が足りなかったのではなく、ほとんどが練習不足であることが理由です。

教育制度は子供だけでなく大人になってからも大きく影響するもの。


質問は授業後に聞く;黒板を見て暗記;自己主張をなるべくしないこともそうですがプロジェクトを完璧に仕上げるまでは、公表しないことが習慣化されています。すなわち、仕事上でも覚えたことを完全に自信を持ってから実践するようになっています。しかし、実践に進まなければ揺るぎない自信を持つことはできません。

ここで一番大事なのは「失敗を失敗として思わない」ということ。

失敗を恐れるのは誰しもあるのではないでしょうか。捉え方一つで「恐れ」を「成長」に変えられます。なぜなら、「失敗とは学びである」そして「学びは成長となる」からです。
教室はインプットをする場所とよく思われがちですが、皆は学ぶために教室に入ります。教室では黒板を見て書くだけでなく、授業中に気になることがあれば気になった時に質問することや周りのクラスメートと話し合う時間を設けるなど、インプットと同時ににアウトプットの時間を確保するようにしましょう。そうすることで最大限にインプットとアウトプットの循環が回ります。
違うと思っても反対されることを怖がらず、まずは発信することに徹しましょう。そこで初めて、本当に違うことなのかを知り、理解することで、次に活かせます。社会人になっても毎日に学びがあり、明日の自分はもっと成長しているはずです。

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