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プロジェクト毎にみんなで仕事を生み出していく

“まちびと会社”という会社があります。
“まちづくり会社”は、良く聞くものの「まちびと会社」とはどんな会社なのでしょう。
福岡県久留米市中央町、JR久留米駅から徒歩5分のところにある、シェアオフィスMekurutoを運営するvisionAreal共同代表のおきなまさひとさんにお話を伺いました。

お話を聞いた場所は、八女市黒木町に「ハナレ」と呼ぶオフィスでお肉を焼きながら。
古い物件を自分たちでDIYしながら暮らすように働く場を展開されています。
飲食店からスタートし2店舗のコミュニティスペースの運営を行い、地域アドバイザーや、コミュニティコーディネーター等のお仕事で、全国で活躍中のおきなさん。
久留米に帰ってきた時は、この“ハナレ”で黙々とDIYを堪能されているそうです。


(shareOfficeMekuruto/福岡県久留米市)


(visionAreal hanare/福岡県久留米市)

つくる人よりつかう人
おきなさん−「“まちびと”って?と良く聞かれます。自分達がまちに関わり出したのはもう20年前ぐらいですが、暮らしながら感じるこんな街の機能があったらいいなぁ、こんな街でこんなことしたいなぁという想いを純粋に、イベント企画したり、プロジェクト化したりしてきました。自分達が、住み関わるこの“まち”は、「まちをつくる人」はたくさんいるけど「まちをつかう人」がもっと存在していてもいいのではないかと考え始めました。
“まちびと会社”と呼び出してからは10年ぐらいですが、「自分の好きな事を好きな人達と好きな場所で主体性を持ってコトを創造していく人達」と考えています。
社会の波や常識に従って疑問を持たずに生活するスタイルもひとつですが、自分の視点や思考を最大限に地域で活かす事への疑問を持ち自分枠を越境しながら生活するスタイルを持っている人達が増えた地域を創造したときに生まれる違和感って、創造するとニヤニヤしてしまいませんか?(笑)」
・・・ニヤニヤします。W

だからこそ自由な働き方を
おきなさんー「うちの会社は、雇用という考え方はありません。社員は共同代表者として2人。様々な課題や可能性に対してのプロジェクトを生み出していくのが基本の事業なのですが、そのプロジェクト毎にチームをつくり、プロジェクト毎の収支で運営していきます。
誰かが稼いでくる、作ってくる仕事を、給料として渡す。というスタイルではありませんが、だからこそ、多様な人達と関わり合いながら働き方を自由に設定できるのも、まちびとの良さのひとつとも言えるかもですね」
雇用はしないけれど、プロジェクト毎にみんなで仕事を生み出していく!という新しい感覚。
パソコンひとつあれば、どこででも働ける。主体性を持ちどこででも疑問と可能性を混ぜ込みあって考える強さと思考を持てれば、“まちびと”になれるのか!!と取材をしながら希望を持つことができました。


プロジェクトメイクという商品
今までどんなプロジェクトを創造してこられたのかをお聞きしました。
おきなさんー「いろんな事をしてきましたねー。数えきれませんがw。分野で言うと、まちづくり、福祉、移住、伝統工芸、アート、校区、大学生、子ども、高齢者、音楽、などなどなど・・です。あまり、分野で捉えずに、目の前の人の声を聞いた時の“共感”する点を押さえたプロジェクトを行なっている!という感覚ですかね」
分野や世代、エリアや文化等に捉われる事なく、多面的なプロジェクトの展開により、“まちびと”が勝手に発掘されていくような、そんな自然発生を生み出してこられたのだと感じました。

まちびと会社visionArealの働き方は、自由の中に存在する主体性から生まれる暮らし方。
暮らし方を追求すればするほど、見つかっていくい働き方がここにはありました。


(同社からのメッセージ)
まちなかで見つけたら、ぜひ声かけてくださいねー!


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