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感動と悩みの深い関係。

こんにちは、専門作業療法士の崖の上の父ちゃんです。
今回は、『感動と悩みの深い関係』をテーマに投稿していきたいと思います。

いきなりですが、以前、妻と話しているとこんな質問をされたことがあります。
感動する時ってどんな時がある?と聞かれました。
え?感動する時?
具体的に考えた結果、
すごく大きく心が動かされた体験を想像しました。
例えば、涙する映画を観た、ライブ・コンサートなどに行きすごく感動した、子供のお遊戯会、卒園式に出席したときに泣きそうになった。万馬券が当たった(笑)。など想い浮かんできました。

ただ、そこで・・・あれ?自分って感動する体験が少ないのかな?と疑問に思いました。
感動って何だろう?をちょっと調べて考えてみようと思い、
感動をテーマに、脳科学、心理学、社会行動学、神経美学などあらゆる専門分野の勉強をしてみました。
その結果、

感動することと悩み。


これには深い関係があるんだなということを感じました。

今回の投稿では、
悩みを多く抱えてしまう方々に対して、
「感動する時の脳のメカニズムを知る大切さ」と
「日々ちょっとした感動を意識することの重要さ」
をお伝えできたらと思います。

今回は、2つに的を絞りお伝えしていきます。
まず一つ目に、

①何かに感動しているときは、頭の中では悩むことがほとんどないという事実。


を解説していきます。ではさっそく、解説していきます。

そもそも、感動は、字の如く
“”何かを感じて心が動かされた時“”
と表現することができると思いますが、
ここでは、

感動 = 『嬉しさ、楽しさ、幸福さ、満足感を感じたとき』


と定義していきます。

では、感動するときはどのようなメカニズムになっているのか?

脳科学や心理学を勉強していると、ダイナミックセンターコアという神経回路がでてきます。↓図。

意欲、やる気が出るメカニズム


簡単に説明すると、意欲・やる気、楽しさ、嬉しさ、などのメカニズム(いわゆるポジティブ脳)を説明できたりするものです。
一方、不安や恐怖などを感じすぎてしまう時のメカニズム(いわゆるネガティブ脳)もこの図では、やや不十分ではありますが説明はできます。

ポジティブ脳、ネガティブ脳ともに神経回路は、頭頂葉、扁桃体、内嗅皮質、海馬、側頭葉、前帯状回、前頭葉、等々働かせている部位は似ています。

ここから重要な点に入ります。
脳科学の重要な視点として、

ポジティブに脳の神経回路が働けば、ネガティブな脳の神経回路は働きづらい。
ネガティブに脳の神経回路が働けば、ポジティブな脳の神経回路は働きづらい。
という事実があります。

何が言いたいのかというと、
この二つが同時に働くことはなく全く別物だということ。

そして、今回の件と照らし合わせると、

楽しさや嬉しさ、幸福さ、満足感など感動をしている時には、悩みや不安な状態にはなっていない。

ということです。

①は、ここだけ抑えて頂き、次に進みましょう。

次に、

②ちょっとした感動の積み重ねこそ人生を豊かにするために重要。

を解説していきます。

『感動するとき』を大きさで見ると、大なり小なりあるかと思います。
私は、以前、感動する時は、すごく大きく心を揺さぶられる感動の部分しか意識していませんでした。
その時の私の、生活状況を思い返すと、仕事、仕事、寝て起きて仕事、休みの日も仕事と考えていた仕事の悩みだらけ・・・でした。

そこで、大きな感動ではなく、
『ちょっとした感動』
ってなんだろうと考え始めました。

ちょっとした感動?ちょっとした感動?と自分に問いながら、生活をしていました。

ある日、休みの日に家族とのんびりスゴロクをしているときに、

ん・・・?今、この瞬間、

なんか心地よいなぁ、雰囲気も好きだし、楽しいなぁという実感が湧いてきました。
これがもしかしたらちょっとした感動?と考えました。
今までは、家族とスゴロクをしても、楽しいのは楽しかったのですが、
感動するか?と聞かれても、いや感動かと聞かれると・・・と返答していたと思います。
しかし、
ちょっとした感動は何か?を意識して生活していると、このような感情が起こるということは・・・これは感動であり、
また、脳の性質上、この時は、ポジティブ脳になっており、ネガティブな事は考えていないということに改めて気づきました。
そして、この嬉しさや楽しさの感動は、感じているだけでは、意味がない、素直に味わうことが大切なことも行動心理学から学びました。

そして、次は、このちょっとした感動が、多ければ多いほど人生豊かになるのではないか?
と考え始めました。
それからは
仕事、家族、交友関係、親との関係、仲の良い同僚、職場のお客様、趣味仲間と過ごしている時など、
何をしている時でも、このちょっとした感動に意識を向けて過ごすように心がけました。
そして、ちょっとした感動が一日で多い日は、脳がポジティブに働き、当然のことながら、ネガティブな悩みや不安、恐怖の神経回路は働きづらくなっていることを再認識していきました。

ただここで疑問になるのが、ポジティブが多ければ人生良いのかという話になります。
私は、バランスが大切だと考えています。
私の場合には、仕事や生活をする上で、意識せずともネガティブな出来事は必ず訪れる・・・と思っています。
そのため、ネガティブな出来事は勝手に起こる

けどポジティブな出来事は?
ポジティブな出来事は待っていても来ないことに気づき
大事なのは、

自ら意識してちょっと嬉しくなるような、ちょっと楽しくなるような、ちょっと幸せと感じるような、ちょっと満足できるような感動を見つけ、それを感じ、味わい、積み重ねていくことが重要

だと感じました。
これを実践することで、常に何かに悩み、苦しんでいましたが、少しずつ軽減していくことができていると実感しています。
まだ、今もその途中ではありますが頑張りたいと思っています。

今回の投稿をまとめると、
まず、
脳の性質上、楽しさや嬉しさ、幸福さ、満足感など感動をしている時には、
悩みや不安な状態にはほぼならない。

感動しているときは、脳はポジティブになっていることの気づき。

次に、
ちょっとした感動を、日々の生活の中で増やすことの大切さ
また、ちょっとした感動をしっかりと意識し、感じ、味わい、積み重ねていくことが重要であり、それによって脳がポジティブに考える時間が多くなり人生も豊かになるということ

をお伝えさせて頂きました。

このちょっとした感動の視点は、私は非常に重要視しているため、そこも含めて、これからも別な形で投稿していけたらと考えています。
そして、悩みや生きづらさを感じる方々が、少しでも悩み軽減、解決、また、心がポジティブに反応することが増え、少しでも生きやすさを感じて頂くことを目標にお伝えさせて頂けたらと思います。よろしくお願い致します。

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