#3) 240223fri 「野生人間」の人間観察 @明治神宮

自分を知るために、社会に馴染めない野生人間の行動を綴っているが、先日また思うことがあった。

家族と明治神宮に行った時のこと。
相変わらず妻と仲が悪いので、明治神宮の駐車場から境内へ歩くときは、妻・次男(2歳)がセット、長男(10歳)が徘徊しながら追従、自分はその5m後方を行き交う人を観察しながら追従。
何事もなく歩行していた時に事件が起こった。

参拝の前に手や口を清める手水舎(てみずや)付近が現場となる。
長男が他人の女性に引っ叩かれたのだ。

事件の経緯を辿る。
①長男が手水舎に興味を持ち、おててを清める。
②長男はハンカチを持っていない。
③母親を見つける。(この時点で手が乾きつつある。)
④母親のベージュのスカートで手を拭く。
⑤その人は母親に似た赤の他人。
⑥赤の他人のその人は、「ママのスカートで拭かないでよっ!」と
 キレながら長男の頭を引っ叩く。
⑦一連の動きは両者非常にスムーズで、周囲の人間は親子と認識し、
 動じない。
⑧両者が互いを認識する。(ママじゃない、、息子じゃない、、誰?)
⑨母親に似た赤の他人のその人は、「ごめんねっ!」と長男に謝罪。
⑩長男はおどおどしながら、ペコリと謝罪。
⑪長男は本物の母親にばれたくないため、野生人間のもとに退避。
⑫野生人間は、申し訳ございません。と神妙なフリをして謝罪。(無感情)

野生人間は、事件の経過を後方からすべて見ていた。
態度・表情には表さないが、人生でもトップ10に入るおもしろさだった。

野生人間はこの事件が起こることを全て把握していた。
仮説・検証がはまった瞬間は最高だった。

後方から観察していた自分には、この事件が起こるべくして起こったことが分かっていたのだ。

事件までのフラグ
①母親に似た赤の他人のその人と、母親の服装はベージュのスカートで一致
②身長が高めで、ミディアムの茶髪。母親と類似。
③その人には6歳くらいの息子がいてその子も母親の周りを徘徊して追従。
④その人は子供に対して、フラフラしないでっ!などキツめの性格。
 ここも母親と酷似。

長男が、母親の服で手を拭きに行っていることは読めていた。
ターゲットを誤認していることも把握していた。

ここからの行動が、野生人間か社会に馴染んだ人間かの分岐点と考察する。

社会に馴染んだ人間は、ここで息子を制止するだろう。
服を汚された女性に、クリーニング代を請求されるリスクがあるからだ。
そもそも、他人に迷惑をかけないようにという常識も発動するだろう。

野生人間は違う。長男の行動に期待を膨らませていた。
リスクや常識は頭に入っているが、社会に馴染まず人間観察を積み重ねてきた経験から、女性が長男を引っ叩きおあいこになるだろうと確信を持っていた。80%以上の勝率を確信していた。

長男がスカートで手を拭き、女性が引っ叩く。
よっしゃー、と心の中で叫んだ。

こんな父親の子供たちを不憫に思う。

野生人間は、退避してきた長男に言った。
「こうなること、全部わかってたよ。」

ママが知ると、常識的な批判を延々とされるのでここだけの話とする。

最後の発見。
赤の他人のその女性の夫も離れたところから真顔で眺めていた。
やはり野生人間はこの社会に潜在している。彼は同類だ。

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