DIYや工作好きが功を奏したモンテッソーリの手作り教具。
もうひとつ、モンテッソーリ教育にはまったポイントは、その教具の面白さと自由さでした。
ですが、実際に私が正規に購入した教具は、実は一個もないんです。
私の住む自治体にある大きな子育て支援センターには、モンテッソーリ教具がいくつかありました。
知育玩具と言われる木製の玩具のなかには、モンテッソーリ教育がもとになって作られたものが数多くありました。
そういったものを、ずうずうしく無料で触れ、エッセンスだけおさえたら、家庭では手作りしちゃうのが、みにみにら流です。
子供の頃からわたしは工作が大好きで、現在でも、ものづくりの仕事をしているので、似たような教具を工夫し、手作りする作業も私にとって楽しい時間なのです。
子供が行うその「おしごと」がどういう動作を練習するためのものか、という部分を押さえていれば、特に教具とまったく同じものでなくても構わない、という考えです。
「おしごと」をアレンジすればいくらでも新しい教具が生まれます。
先にも書いたように、わたしはこうでなきゃ、ああでなきゃ、という性格を全然もちあわせてないのです。
その時々で、こどもの敏感期に気づけたら、「なんだこれ?」という不思議な教具をたくさん手作りしました。
特に、大人にとってはやってほしくないイタズラなどは、敏感期からくることを知った時は、
「子供の頃、やっちゃダメってお母さんに言われたけど、本当はやりたかったな~」と古い記憶がよみがえってくるほどでした。
自分の子供には思い切りやらせてあげよう!
そう思ったら、いかに自分も楽して困らない(後の掃除など)、さらに子供も満足する環境を用意できるか、という工夫をすることも非常に楽しくなりました。
手元にないものは、たいがい手作りしました。
そうやってなんでも作れる状況が、モンテッソーリをますます好きになる要因だったのだろうと思います。
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