見出し画像

ホワイトクリスマスイブ

くりぼっち

今日はクリスマスイブにも関わらず出勤日で、朝から降雪の中運転するのはハラハラしたし、残業もあったし、今は一人で過ごしてるし
まあ所謂くりぼっちってやつだ。

奈良に住んでいる家族とはやりとりはしているが一人の寂しさは拭えないものがあるなぁ。
自分の実家でクリスマスパーティを行っているらしいが、残業後に向かう気力もなく自宅で過ごすことにした。

クリスマスといえば学生時代のバイト先での甘酸っぱい?思い出を想起してしまう。

『クリスマスの日って、、、空いてますか?』

大学1回生だった僕は地元のレンタルビデオショップでアルバイトをしていた。
クリスマスを目前に控えていたが、当時はじめて付き合った彼女にクリスマスを目前に振られてしまったので特に予定もなく毎日シフトに入っていた。

今思えば完全にクリスマスに本命の男と過ごすために切り捨てられたんだと思う。そう考えたらムカッ腹が立つぞ。絶対許さない。

ともかく、はじめての彼女だったのでかなり浮かれていた状態から地獄に叩き落された僕は、傷心を誤魔化すように普段以上に長時間働いていた。

その日も閉店時間を過ぎ、レジ締め作業をしていた時だ。
一緒にシフトに入っていた少し年上で笑顔が素敵な女性スタッフが、少し照れくさそうにしながら

『あの、、、まめおさんはクリスマスの日って、、、空いてますか?』

と尋ねてきたではないか!!!

勤務中も結構仲良く話してくれたり、何人かで一緒にご飯に行ったこともあるし、笑顔が素敵だしなんだかいつも以上にキレイに見えるぞ!

僕が彼女に振られた事を聞いて勇気を出して誘ってくれたのか、、、
いやでもあんまり浮かれてしまうのもダサいしはしゃぎすぎるのはよくない

『あー、、、全然空いてるッスよ』(クソカッコつけボイス)

『良かった!じゃあシフト変わってもらっていいですか!?』


正直そのあとの事はよく覚えていない。
乾いた笑いで動揺を誤魔化しながらシフトを変わったのだろう。
当日はクリスマスセールでめちゃくちゃ大変だったのは覚えてる。
あとその人に彼氏が出来ていた事も覚えてる。本当に良かった。

クリスマスの時期に出勤をするといつもこの思い出が頭をよぎる。
今では笑い話に出来るようにもなり、鉄板ネタとして活躍してくれている。
妻にもウケた。いい経験である。

人の話は最後まで聞こう

この経験から一番学べるのは『人の話は最後まで聞く』という事だと思う。
だって予定しか聞いてないのに、なんで自分にとって都合が良いように勝手に変換してしまったのだろうと今でも思う。
笑顔が素敵だったのもあるが、単純に早とちりでしかなかっただけだ。

こんな風に「おれはもう学んでるんだぜ」感を出しているが、今でもガンガン早とちりをすることが多い。気をつけなければ。

そんな事を書きながら過ごしていたらいつの間にかイブの夜も過ぎてしまった。
ほろ苦い思い出を噛み締めながら今日はもう寝ることにします。
世界中の人たちがハッピーに過ごせますように。
メリークリスマス。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?