見出し画像

かなり自由なライトノベル"ハーフ"タイムベスト

はじめに

 作るつもりはなかったはずなのに……結局色んなラノベ読みの方々がやってたのが楽しそうだったのでつい。とはいっても持ってるラノベは300冊と少し、シリーズにしても126程、勿論積読を含めての数。図書館で借りた物も含めて丁度今出した数字と同じぐらいになるのかな? 児童書読んでた時期がそれなりにあったりそもそも読書から離れてた時期もありで実はそこまで読めてない人なんですよ。読んだことない有名作品なんてごまんとありますし。

 という訳で今回は(仮)として、個人的に思い出深いラノベ(広義)を50シリーズを感想、時には思い出と共に並べていきます。

今回の選定基準と諸注意

  • 年齢は言いませんが2024年現在大学生のラノベ読みがかなり自由に選んだ50選となります。歴については諸般の事情より大して無いものとして扱っていただいて構いません。

  • ちなみにライトノベルは世界観やコンセプトがぶっ飛んでればぶっ飛んでるほど良いと思ってる人間です。

  • 通常のライトノベルの他、ライト文芸等ちょっと本題から逸れた作品もあります。

  • 順番は時系列順になります。

  • 兎に角思い出話が多い。

  • 当然の如くシリーズ全巻読めてない作品が大量にある。いつか追いつきたい。

 以上の事で「ヤバそうだな」と思った方は今すぐブラウザバックをお願いします。


2024年5月14日追記

 文字数少なめで作者名等の情報が知りたい方はこちらをご参考下さい。


ライトノベルハーフタイムベスト50

#1 邂逅前夜

 まずはラノベに触れる少し前、ディズニー映画のノベライズを買ってた発展で自分の本を買ってもらったりもしてたけどまだ図書館・図書室にお世話になってた時期です。大体小学生~中学生前半辺りですかね。

1.『妖界ナビ・ルナ』

 これは市立図書館で借りて読んでた。何故か小学校の図書館も市立図書館も児童文庫は青い鳥文庫ばっかりだった。今も昔も謎。巻末のおまけ漫画とか定期的にあったクイズとかあったなぁ~。読んだのかなり昔で終盤の内容もかなりうろ覚え(というか巻数ちょっと間違えて読んだ)だからもう1度読み直したい。でも序盤10辺りを中心に思い出せるのは不思議。

2.『怪盗レッド』

 こっちはきっかけが少々特殊でまず年の離れた兄が5巻まで持ってた。それからしばらくして私が続きを買い始めた。でもこれも多分途中で止まってるんだよね。進級したぐらい? またどこかのタイミングで揃えられるか? 余談ですが最近同作者様の一般文芸の作品に出合って「あ~懐かしい~」と思いながら買いました。バディあり学園生活ありで毎度楽しかった。

3.『いとをかし! 百人一首』

 そしてこのシリーズは自分が親に買ってもらったかつ全巻持ってる児童文学シリーズです。全4巻というお手ごろさも大きかった。当時は小さい本屋の世話になる事が多く、そういう場所に限ってみらい文庫が置いてなかったような気がしたから集める速度はそこまで速くなかったかな? 小ネタもかなり多かったなぁ~。タイムスリップするときのワクワク感が懐かしい。

4.『小説 千本桜』

 なんかここにこのタイトルがあるのおかしいと思うでしょ? でも少なくとも小学校高学年の頃には2巻まで読んでたんだよな、これが。何なら1巻は難しくてしばらく放置してた記憶もあるから買ってもらったのは中学年の頃の可能性もある。この辺の経緯は話すと長くなるんで省略で。最近文庫化の力も使って全巻揃えた。あと軍服好きになったきっかけは100%これ。さあ君たちも袖付き軍服と袖付きセーラー教に入信しないか?

5.『ジュニア空想科学読本』

 これ絶対ラノベじゃないじゃん! それはそうなんだけど私のサブカル道を語るにあたって、どうしてもこれだけは外せないんだよ! だって『文スト』を知ったきっかけがこの本なんだもん! 知ってる作品の話もあってとっつきやすくて何より語り口調が面白い。さっきの通り他の作品を知るきっかけになったことも数知れず。『ヒロアカ』『とある』もこれで存在知った。これについても語ると止まらないのでこの辺りで。

#2 ついにラノベと出会う

 ここから本格的にラノベを読み始めた時期です。中学生真ん中あたりです。最早伝説といっても良い5冊を纏めました。

6.『本好きの下剋上』

 これが私の初なろう。始まりは小学校の図書室だった。何故か第1部があったんだよ。勿論当時はジュニア版なんてものはありませんでしたよ。TOブックスから出てる小説ですよ。ナイナイ尽くしから好きな本を作ったり世界を動かしたり。進学等で疎遠になったけど、あの世界の風俗は今になっても覚えてるものが多い。何気にWeb版は最後まで読んでる。でも書籍は4部で止まってるんで5部も読みたいなと思ってる。

7.『この素晴らしい世界に祝福を!』

 ラノベに触れたての頃は買うラノベはネットで色々調べて特に面白そうなやつを買おうと決めて沢山調べてた時期があった。そして最終的には3シリーズに絞った。内1つが『このすば!』。今思えば当時の私には刺激が強かったような気がするけど逆にラノベに明るくなかったからこそ乗り切れたのかな(11巻まで持ってる)? 多分読む時期が少しでも違えば印象も思い出もすんごい変わってそうだな~。

8.『はたらく魔王さま!』

 初心者厳選ラノベその2。勇者と魔王が現代で生活してるってコンセプトが当時の私に刺さったんだと思う。しかもやけに庶民派なそれが。当時はなろう系の定義なんて知らなかったはずなのに。不思議だね。1巻が出たのが随分前、アニメ放送から時間が経ってるってこともあって諦めてたけど令和になってアニメで動いたり喋ったりしてる皆が見れてもう滅茶苦茶嬉しかった。ありがとうございます。これ書いてたらハンバーガー食べたくなってきた。

9.『博多豚骨ラーメンズ』

 初心者厳選ラノベその3。ついに完結が見えてきて感慨深い。実は行った本屋にこれの1巻が無くて読み始めが少し遅くなったけど今となっては誤差だよ誤差。飯テロ本に見せて食欲減退にみせて……なんだかんだで飯テロしてる、そんな話。あんなコンセプト見たら読みたいに決まってるじゃん! 1巻のオチの秀逸さもさることながら3巻以降は各メインキャラにスポットを当て、それに沿った主題が飛び出すスタイルが凄く好き。このスタイルの好みは今でも引き継がれてるなと最近感じるようになった。

10.『文豪ストレイドッグス』

 もう記憶にないから断定はできないんだけど多分上3つよりも読んだ時期が早かったかもしれない。アニメで興味持ってかなり早い段階で小説の存在嗅ぎつけてたもん確か。小説媒体のやつは家に全部ある。何なら初期のは黄ばんで年季が入ってる。未だにトップに入るレベルの地の文のクオリティーの高さと読みやすさ。諸々の判断材料もあって1番好きなのは2巻目の『黒の時代』かな?

#3 まずは図書室の花形を

 中学校は独特なチョイスながらもライトノベルがいっぱいあった。何なら専用の棚もあった。この時期から癖が出てきたのかもしれない。

11.『ミカグラ学園組曲』

 中学の図書室でこのシリーズが読めたのは大きかった。メインは異能バトルだけど設定基盤と主人公の癖が強い。要素要素はコテコテなのに唯一性が凄いのよ。規模がでかい学校(全寮制)って良いよね。ぶっ飛んでても全体的に明るく爽やかに青春してる。最終巻まで全部読めたし読めて良かったって思ってる。それはそれとしてもう少し続いてほしかったという名残惜しさもかなりあるシリーズだった。

12.『キノの旅』『学園キノ』

 その物語でしか味わえない"味"がある。そういう意味では『キノ』もそうなのかなって。静かながらも意外性がある工夫の数々。スピンオフの『学園キノ』は気になって自分で買ってたやつです(何気に全巻持ってる)。本編からはあとがきは巻末にあるものとは限らないということを、学園からは時が経てばいずれ新刊が来るという希望を学んだ偉大な作品。マジで6巻の存在といつの間にか新刊コーナーに平積みされてた7巻を見つけた時の衝撃は忘れられない。

13.『《物語》シリーズ』

 いい意味で読む前の予想を裏切ってきたシリーズ。会話劇の良さを知った。予約だらけで『傷物語』が全然読めなかったり手すきの時にふっと親戚からとっくに図書室の本で既読済みの『化物語〈上〉』を貸してもらって謎の2周目が始まったり司書の先生にどんなに頼み込んでも「長すぎるから」ってオフシーズン以降入れてもらえなかったりと変な思い出が多い。忘れてるだけでもっとあると思う。アニメもくるしそろそろ腹を括ろうかな? 単行本も買うようになってきたし。

14.『図書館戦争シリーズ』『GOSICK -ゴシック-』

 何でこの2つが並列して書かれてるんだ⁈ いや私にとっては共通点が多いんだよ。そしてどっちかだけ出すって決断はできなかった。図書室で借りたけどそれとは別にお兄ちゃんが中古で揃えてたりとかどっちも角川文庫版で読んだけど元はラノベレーベルから出てたりする。というかこの時期から電撃の単行本の概念あったんだ。どっちも完結していて続編にあたる作品もあるんだけど本編最終巻のクライマックスのボルテージがヤバかったな~。

15.『ビブリア古書堂の事件手帖』

 こっちも上の14番の2シリーズと同じく家に中古のやつがあったのにも関わらず図書室で借りて読んでたやつ。何でこれだけ別枠にしたかというと途中から買ってる。進学の関係でね。扉子編2巻から本棚にある。これはこれで気持ち悪いな、今度1巻も買って揃えるか。本が主題になる作品は色々と読んできたわけだけど誰かの思い出が刻まれたある意味で"世界に1冊の本"っていうコンセプトはオンリーワンの設定だと思う。

#4 ようこそラノベの深淵に

 巻数多めのシリーズを堪能した私は何故かメジャー所から少し離れたニッチな作品にも手を染めるようになったのだった……自分で言うのもなんだけど脈絡なさ過ぎじゃない? 自分のはした金でも手が出せたからかな?

16.『美少年シリーズ』

 初めて完結まで読んだという所に焦点を置くならば私にとっての西尾維新作品は『《物語》シリーズ』よりもこっちになるかもしれない。親は私は西尾作品好きと判定されてるけど意外と読んでなかったりする。1冊自体はそこまでボリュームないんだけど皆キャラ濃いしお約束の流れが沢山あったりでそこまで気にならない。事件もかなり凄いことになってる。あと1巻目の終わり方が滅茶苦茶小洒落ているのがとても好き。気になったら1巻だけでも読んでみて欲しい。

17.『浜村渚の計算ノート』

 レーベル的にはラノベじゃなくてキャラ文芸なんだけど世界観のぶっ飛び具合はラノベに負けてないと思う。だって理数教育を異常なまでに排斥した結果数学を使ったテロが発生する世界になったんだよ! 勿論現代日本で。で、そこで完全に趣味が数学なJCが謎を解決していくミステリなんだ。高度な数学も面白い小ネタが題材になったりで解説読んでるだけでも楽しい。全国いろんな場所にも行くから旅行気分で楽しめるのも個人的にミソ。

18.『Fate/strange Fake』

 コンテンツ的にも作者の知名度的にもここに入れる作品じゃないのは確かなんだど時系列的にはここなんだ。当時はまだFate系はアニメでサッと見たぐらいで本格的に触れるならどれが良いんだ? と悩んでいた時に出会ったのがFakeだった。電撃文庫! 『デュラララ!』の作者! 表紙にアニメで見た人がいる! そんな理由で買ったんです。私の中では周辺の設定知らなくても楽しめるし色々設定知った今だと「あ、これは!」となる2度美味しいタイプのシリーズという認識。

19.『オリンポスの郵便ポスト』

 司書の先生チョイスで新たに入ったラノベシリーズ。話聞いてる限り巻数が少なかったのが大きかったみたい。まあ棚も有限だしシリーズものを新たにいれるだけでも一苦労だもんね。読んだ当時はそんなことあまり思わなかったんだけど今思うと舞台設定はSFっぽいのかな? 意味違うかもしれないけど退廃的な雰囲気とか凄く綺麗だった記憶がある。あーまた読みたくなってきた。ワンチャンまだ絶版なってない? 本屋で取り寄せできる?

20.『誰でもなれる! ラノベ主人公 ~オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?~』

 色々突っ込みどころの多いチョイスの中でも特にこれは一線を画してると思ってる。でも思い出という観点で語るならこれは外せないしニッチな単発ラノベに踏み切ったきっかけも多分これなんだよ。『キノの旅』の巻末広告で存在知ってでもそれなりに前の作品だからなと諦めて当時行きつけだった本屋のラノベコーナー眺めてたらあった。買った。とにかくカオスだったなと思い出に浸りながらカラーイラスト見たらやっぱりカオスだった。

#5 そして始まる新人賞漁り

 もうこの頃から購入基準が大して変わってないよ! という訳で新人賞漁りを始めた初期の頃に買って印象深かったものを幾つかピックアップしていきます。相変わらずお金がないんで1巻買ってそれっきりが多くて恥ずかしい……。今からでも続き読みたいやつも多いし探してみようかな? (ちょっとこのブロックだけ時系列が前後します!)

21.『錆喰いビスコ』

 タイトルのインパクトが強すぎてダメだった。いやただの偶然だってと思いながら本編読んでたら序盤も序盤に堂々とそのネタが出てきてマジかってなった。世界観のぶっ飛び具合が半端なくて毎回の超ざっくりとしたあらすじ書き出してみると何が何だか分からなくなってくる。でも「『ビスコ』ってそういう話だし」で納得できちゃうのは本当にズルいと思ってる。なんだよ生きてる北海道って(5巻のネタです)。しかもただのギャグじゃなくて熱量が凄いんよ。少年漫画なんよ。

22.『リベリオ・マキナ』

 何故か電撃大賞の受賞作漁りはもう少し前が原点。でも当時は興味持った奴しか買ってなかったのもあって年によって所持率幅がひどい。その中でも何故か異常なまでに1巻の所持率が高いのが第25回。今調べてみるとまだこの時期なのにという衝撃が強すぎる。一体この年の何が私を突き動かしたんだ⁈ まだ暗黒期前だぞ(詳しくは後述)! そんな中でも個人的に印象深かったのがこれ。王道バトルものって良いよね。これでしか味わえないものがあるんだ。2巻の存在は知ってたけど4巻まで出てたのは知らなかった。

23.『鏡の向こうの最果て図書館』

 上と同じく電撃25回組。なんでこれも入れたかというと、はい、性癖枠です。今までのラインナップでも薄々お気づきかもしれないけど本が主題になってる作品が何故か好きなんだよね? 読書家の性? シンパシーを感じる? 特段意識してる訳でもないけど分析してると浮き彫りになってくる。なんか凄いファンタジー図書館って良いよねってなるお話です。イラストのテイストもあって童話寄りの雰囲気だった記憶がある。

24.『この△ラブコメは幸せになる義務がある。』

 ここから2つは時系列が前後します。謎の第25回のさらに上の第1巻所持率をいく第28回。電撃で出たやつは全部あってびっくりした。だから何が突き動かしたんだよ。その中で1冊選ぶとなると『△ラブコメ』かな~。当時今以上にラブコメ読んでなかったからってのもあるけどコンセプトも新人賞受賞作らしい斬新さ。二等辺三角形タイプじゃなくて正三角形タイプの関係性なの良いよね。完結してるみたいだし全部通して読むのもアリかな?

25.『火群対戦ほむらたいせん

 何かがよっぽど刺さったのかこの時期にしては珍しく電撃外の新人賞受賞作。余談だけど同じ時期でガガガのもあったりした。まあでもあらすじとか見てると買っちゃうよねって納得いってしまう。設定も相まってカラーイラスト眺めてるだけでもテンションが上がってしまう。多分数年前じゃなくて今出てても買うと思うよこれ。1冊でしっかりまとまってるのも良き。寧ろ調べてて最初から数字ついてたのが意外だったまである。

#6 個人的ラノベ暗黒期

 ちょっと色々ありまして、具体的には某ソシャゲに嵌ってて読書とアニメと年単位で疎遠になってた時期です。この辺りは本当に記憶が欠落しているのでかなり怪しいです。そんな中、というか立ち直り時期に読んでた作品色々になります。

26.『オーバーライト』『統京作戦〈トウキョウフィクション〉』

 もうこの辺りはほぼほぼ記憶に無さ過ぎるので発売日と朧げな記憶を元に推測した結果暗黒期の只中で発売直後で買ってたんだろうなってやつをピックアップしてきました。結局しばらく積んで暗黒期が抜けた辺りに読んでたような気もするんだよね~。正確に読んだ時期は忘れた。多分そんな気がする。マジで読んでなかった時期でも買ってるだけで奇跡。前者はミステリ?、後者は独自性の強いアクションとチョイスは相変わらずだ(全然違ったらごめんなさい)。

27.『Re:スタート! 転生新選組』

 これも上と同じ時期に出てた作品なんだけど発売日と後々の事を考えると暗黒期中に読んでないと辻褄が合わないのでこれは珍しくこの時期に確実に読んでた。実際読んだ時期の記憶はないんだけど。フィクション要素も濃かったんだけど史実のネタとかもかなり多くて新選組プラスαに関してはこれで知った話が多い。思い返すと想像以上に影響力が大きい。もしかしてガチガチの幕末ものってこれが初めてだった可能性ある⁈

28.『Fate/Apocrypha』『空の境界』

  『Fake』を最新刊まで揃えてからはやn年。そろそろ他の型月(TYPE-MOON)作品に触れていこうと思って小説媒体からこの2つをチョイス。どっちも一般流通してるのは角川文庫と講談社文庫版で持ってるのもそっちなんだけどカウントさせて。因みに前者はカラーイラストも本文イラストもある、角川文庫なのに。という訳でラノベです(暴論)。それぞれのキャラの思惑にのめり込んだ前者と独特な夜の空気感を彷彿とさせる後者。巻数も少なくまとまった作品ながらも1冊辺りの質量が多い。

29.『春夏秋冬代行者』

 この辺りになってくると暗黒期を抜けるちょっと前になってくるのかな? 第1巻に当たる『春の舞』は今にしても当時にしても珍しく上下巻共に3周ぐらいしてたのはめっちゃ記憶に残ってる。現代準拠の和風ファンタジーなんだけどすんごい儚いのよ……。十代に背負わせちゃいかんでしょ。でもその中で生まれる関係性が尊いんだ。そして全員がクソデカ感情を持ち合わせてる。最近はリアルで読者見つけて度々最終巻のサブタイトル予想とかしてる。

30.『Vivy prototype』

 アニメのノベライズ(厳密には違う)なんだけどこれだけはどうしても入れさせて下さい! これがアニメ・ラノベ共々暗黒期を抜けられた立役者なんです! 毎月発売日に閉店時間ギリギリのアニメイトにダッシュで駆け込んで汗だくでレジに並んだのはいい思い出。人とAIが織りなす壮大な物語。なんか小説換算だと毎巻ごとに「そんなバカな!」って気持ちになってた。本当に両方をリアルタイムで追いかけられて良かった。毎話神作画なアニメもよろしく!

#7 ラノベ読み本格復帰!

 という訳で本格復帰です。ラノベはいつ頃に復帰したか明確な時期は不明。だけど買った本の発売日とか他のデータを見るにやっぱり電撃大賞の受賞作がでかかったのかな? またかって気もするけど。

31.『86 ーエイティシックスー』

 最初は出来心だったんです……アニメ見てて誰が誰なのか全然分からなくて原作に手を出した。この購入理由は未だにこれだけだと思う。いつの間にかアニメを追い抜きラストまで行って後半で沼って勢いで全巻買いました。旅行にいっぱい持ってった。最近は新刊読む度に「辛ぇ」って気持ちになってる。いよいよクライマックスなんで行き着く先まで見届ける覚悟を決めて読んでいきます。トンチキスピンオフも気になってるんだよな~。最近の作品で出てるの珍しいから余計に。

32.『はたらけ! おじさんの森』

 タイトルを見た時点で笑ってしまった。こんなの絶対面白いじゃん! おじさん達と子供質によるほのぼの無人島開拓物語(ゲーム仕立て)です、通りますね。おじさんが個性が強すぎるけどみんないい人で胸がポカポカしてくる。優しさは世界を救う。でも時々青さが出てくるのも良いんだよな~。最近はシリアスな作品を読むことが多くなってきたこともあってたまにはこういう清涼剤を欲してしまう。そういう訳で5巻をお恵み下さい。

33.『虚ろなるレガリア』

 シリーズ物は流行りに乗っかって全巻買ってる所謂後追いムーブだらけな私が唯一堂々と古参と言い切れるシリーズ。ゴリゴリの少年漫画風味のラノベでございます。でも軍事会社や動画配信者といった現代らしい単語が作中の中心になってるのがなんとも斬新。王道に見せかけて割と独自的な設定が多いな。個人的にはキャラも増えてきて感情ごちゃまぜになった2巻と衝撃の伏線回収祭りな5巻が特に好き。巻末までサービスたっぷりだぞ♡

34.『レンタルマギカ』

 実は#2で色々調べ回った時期に知った作品。探しても探しても全然見つからねぇと思ったら絶版だった。10年前にメディアミックスも色々やって円満完結してるから絶版なってもしゃーないか。何かの奇跡で新装版出たら全部買うつもりでいる。マジで起きてくれ奇跡。魔法の描写と引き出しの多さがガチ。どのくらいガチかというと考証してる人がいらっしゃるという。あの衣装にも意味があるんだと分かる巻()のは皆さん読みましょう。

35.『東京レイヴンズ』

 同じ時期の頃にちょこちょこ集めてたシリーズ。このシリーズも購入時期からすると大分昔の作品になるよね~。リアルタイムで盛り上がりたかった。本屋の棚に並んでるとこ1回も見たことない。一応短編集を含めて最新刊まで確保済みなんでその気になればいつでも一気読みできる。というか結構巻数あってびっくりした。実はまだ6巻までしか読めてない。でも6巻のアクションが凄く良かった。勿論その前の巻も皆カッコいいぞ!

#8 SNSデビュー少し前

 そんなこんなで復帰直後からSNSで活動するまでちょっとばかし時間が空いてるのです。その時期に出会ったマチマチな作品達になります。

36.『ミミクリー・ガールズ』

 大賞受賞作が公開してまだ刊行情報すら決まってなかった時期から目つけてました。設定はぶっ飛んでるんだけども中心に据えられたテーマが、もう、さ。色々と考えさせられる。でもそれ以上に作者さんが趣味をぶち込んでて楽しそうに書いてるなぁ~というのが伝わってくるのが何よりも好き。気になる布石も打たれたわけだし、3巻が出るの待機してたら同じ作者さんの新作が出るとは思いもしなかったよ。誰が何と言おうと私はずっと待ってますからね、3巻。

37.『RE:BEL ROBOTICA ーレベルロボチカー』

 こちらも続刊待機中です。続きが出るって信じてるもん⁈ でも製作陣の皆様ご多忙だろうし無理せず万全な状態で出して欲しいのもまた事実。昔書かれた今からすると「そんなのありえねーだろ」ってな感じのハチャメチャ未来とは打って変わって「あ~これはありそう」っていう近未来もの。それでいて想像力が掻き立てられるポップさ。派手なアクションもあるゾ! 本当に面白いからもっと広まって欲しい! そして続きカモン!

38.『レプリカだって、恋をする。』

 また受賞作かよって突っ込みたくなってくるけどここまで来ると1周回って開き直ってくる。なんだかんだで新刊が目前となってきた。もう一生イチャイチャしてくれ! 地名も作中作も全部現実にあるものが出てきて静かな恋物語なんだけど主人公の出自にギミックがあってそれがファンタジーというか幻想性を際立たせてる。ハッキリと分かってなくて手探りで設定が分かっていくスタイルなのが日常感もあっていいよね。だからこその衝撃も強い。

39.『死亡遊戯で飯を食う。』

 2巻目が出た辺りの頃、YouTubeで見たPVを見て速攻で購入を決意。ズブズブに嵌ってるように見えるがギリギリのギリで古参じゃないんです。見せ物として愛憎渦巻かないデスゲーム、全体的に淡々とした雰囲気。だけど毎回のゲームルールが個性的で続きを読むのがやめられない。「何が起こるかはやってみなきゃ分からない」という言葉はこの作品の為にある気がする。設定がエンタメ100%に振り切ってるのもマッチしてると思う。最近は読む人も増えてきて嬉しい。

40.『アンデットガール・マーダーファルス』

 いつか読もうと思っていたらアニメ化の情報が飛んできて体中に衝撃が走った(比喩)。近代文学フィクションオールスターとか映画みたいなテンションなのにびっくりするぐらいミステリしてる。人外とかも普通に出てくるんだけどそれがトリックブレイクにならず、むしろ武器として使ってくるスタイル。これ読んだら作者のIQがどのくらいか知りたくなる作品も早々ないと思う。

#9 これがインターネットの力だ!

 さてここからはSNSデビューして様々な作品の情報を収集するようになった時期になります。結局趣味で選んでるんだから結局癖だらけなことには変わりがない気がする。

41.『わたしの幸せな結婚』

 作品の名前は前から知ってたんだけど読んだタイミングは完全にメディアミックス後。けっこう巻数出てるからまとめ買いする予算が無かったんだ許してくれ。毎回ラブでもありエモでもある関係性に脳を焼かれる。幸せになれて本当に良かった。あとフレーバーどころじゃない和風ファンタジーの世界観も良い。世界観の組み方がガチのやつ。あと少し昔の空気感もたっぷり味わえるのも良い。やっぱり大正ロマン世界観は最強なんだ!

42.『スパイ教室』

 アニメ1期の録画をミスって2話までしか見れてなかったので2期に向けて原作読んだら沼だった。あれこれ前にもあった気が……。読む前はここまでハマるとは思いもしなかった。1巻の叙述トリックのネタは知ってる状態で読んでたんだけど、どうしてこういう状況になったのかという細部が詰め込まれてそこの開示部分だけでも面白かったから良い意味で裏切られた。その後も定期的に騙してくる。もちろん主軸となるストーリーも凝りに凝られた1作。

43.『彼と彼女の事業戦略ビジネスプラン

 SNSでの評判聞いて買った初めての作品がこれだったはず。個人的に最近ニュースやらなんやらで正直良いイメージが無かったビジネスがテーマと聞いて恐る恐るって感じで読み始めたんだけど蓋を開けてみればビジネスが本来持つ良さを前面に押し出しつつ少年少女の背中を押すという図式。構図がもう王道のバトルものなんだわ。だがそこが良い。人の良さというのが身に染みてくる。マジで3巻が欲しいので皆さん買って読んでくださいこの通りです(イマジナリー土下座)。

44.『帝都コトガミ浪漫譚』

 こちらもSNSの投稿から興味を持って読んだ作品です。ふっと数年前に出てた面白そうなタイトルが出てくる文化、良いよね。数年前に出たやつだから最低でも取り寄せ、最悪の場合中古かなと思ってたらまさかのいつも行ってる本屋にあった。そんな偶然が重なりあって読めた本。世界観とか設定とか纏め方がグサグサと刺さりまくった。主人公の本へのスタンスもありそうでなかったラインで、時代に沿っていても現代と通づる事がある造形だったのも印象深い。

45.『不死探偵・冷堂紅葉』

 ラノベで王道ミステリが……できた! トリックはすんごい筋が通ってるしここぞという時にはラノベをしてくる。出てくる現場が全部密室なのもジワジワと癖になってきてる節もある。もう多すぎて言えないけどズルいぞ! って言いたくなる設定の全てが理に適ってるのは凄いとしか言いようがないんですよ。まさか2巻目であのラストからあの衝撃の事実がブッ込まれるとは寝耳に水だよ。3巻待ってるぞぉ……。

#10 そして現在へ

 これでラスト! 最近読んで面白かった・印象深かった5冊で締めます!

46.『帝国第11魔導図書館、ただいま開館中』

 どうも、何度目かの性癖枠です。魔導書という兵器として使われる本の存在がある世界で繰り広げられる読み物としての本が何よりも好きな司書の物語。それだけでも一見の価値はあるんだけど戦場図書館の和気藹々とした兵士達とか世界観はファンタジーなんだけどどこか現実感漂う戦争描写とかも良いんだよな~。1巻も2巻もクライマックスと最後の1文が素晴らしい。マジで2巻出てくれてありがとうございました。正直出ないと思ってたんで。

47.『富嶽百景グラフィアトル』

 性癖ドストライクという訳でもなかったんだけどタイトル知った時(まだタイトルとあらすじしか公開されてなかった)から本能で面白さを感じ取った。実際に面白かった。バトルの発想も凄いんだけどいやもう人間関係の情緒ジェットコースターがヤバいのよ。まさかそっち方面で頭殴られるとは予想してなかったよ。単巻としても違和感ないんだけど世界観ももっと知りたいし皆の会話とか聞きたいから続き出て欲しいなぁ~と思ってる。

48.『噓つきリップは恋で崩れる』

 純愛って良いよねってなったラブコメ。次元問わずに恋愛の価値観がヤバいぐらい無い私が高濃度の砂糖により無事昇天した伝説は聞くに新しいだろう(いや知らない人の方が多いでしょ)。大学生活の雰囲気も良いし恋愛だけじゃなくてその周囲の関係に当たったスポットも個人的に好き。実はちょっと泣いた。でも恋愛って良いよねに帰結する。あと挿絵が入るタイミングも滅茶苦茶良いんだよね~。パラパラせずに初めから読んで欲しい。

49.『竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る』

 ネタバレ緘口令が敷かれた理由と電撃文庫じゃなくてMW文庫で出された理由は本編を読めば分かる、マジで。伝奇ホラーにの皮を被りながらいろんな要素をぶち込んでくる奇作。こういう作品が出てくるから新人賞漁りはやめられないんだ。何が入ってるかいったらネタバレになるんで敢えて多くは語りません。マジで早めに読む判断を下した過去の私がファインプレーすぎる。まあSNSの投票機能使って協力していただいたのですが。

50.『Unnamed Memory』『Babel』

 さあここがゴールです! つまり私の読書最先端。そういうことならこの2つを出さないわけにはいきません。え、何で絞らなかったのかって? 世界観は繋がってるのでと言い訳しても良いですか? 最近のラノベだとあまり見ないけど別の作品がリンクしてるのって良いよね。王道の料理をお出しされて記憶にない初めての味を堪能してるんだけど昔どこかで経験したような気持にもなる、そういう2作。他にも言いたいことは多いけどこれを残しておく、着飾ってる女の子は可愛い、これは全世界共通の理論だと思う。

さいごに

 無事50冊完走! ちなみにここまでで約1.2万字だそうです。ここまで読んでくださった皆様には感謝しかないです。本当にありがとうございました! 最初から最後まで謎のチョイスだらけで意味不明な一覧でしたが少しでも楽しめたら、或いは1冊でも興味を持っていただければ幸いです。

 今回は振り切って思い出補正+完全に趣味な選択になりましたのでいつかしっかりと選んだ100選も書けたらいいなと思ってます。それでは皆様良き読書タイムを! それにしても自分の物語のヘキが濃ゆいな……。


2024年5月14日追記

 文字数少なめで作者名等の情報が知りたい方はこちらをご参考下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?