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みっきーのリアル登山者の端書き#759『ギャップ更新』

ギャップ更新とは、森林で木々が成長するプロセスのひとつを表した単語です。

前提として、木には陽樹と陰樹が存在することがあります。
陽樹は日向ですくすくと育つパイオニア。
陰樹は日光が少なくてもじわじわと育つ樹木です。

通常、森では色々な木がめいっぱい枝葉を伸ばしていて、上から見ると隙間がなく枝葉で覆われています。
これの枝葉で覆われている屋根を樹冠と呼びます。

この樹冠に、例えば台風などの影響や木の寿命などによって、倒木が発生することでぽっかりと穴が開くことがあります。

そうするとそのぽっかりと穴が開く=日が当たる場所にはまず陽樹が育っていき、のちに陰樹に取って代われることになります。

森林の形成からするとぽっかりと穴が開いたことは、雨風が周囲の木々にダメージを与えるデメリットになります。
ただ、陰樹だけでは成長が遅く、その穴をふさぐのには時間がかかります。
そこを先行して陽樹が育つことで、森は「補修」を早期に行なうことができます。

「速」(=陽樹)と「遅」(=陰樹)がバランスよく存在することで、全体を上手く形成することができるのは、社会の中でも同じように思われます。
それは例えばベテランと新人というような人単位としてだけではなく、個人の中での心のバランスの持ち様の中でも「深い信念」と「フレキシブルな対応力」というように適用できるかもしれませんね。

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