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みっきーのリアル登山者の端書き#597『低山の定義』

登山者はよく「低山」という表現を用います。

基本的にはアルプスとの対義語で使われることが多いですが、定義は曖昧なように感じます。

言葉の意味だけをそのまま捉えると標高となりそうで、標高1,000mを越えなかったら低山である、とはひとまず言えそうです。
しかしながら個人的な感想としては、1,128mの笠置山は「ここは低山だな」と感じる一方、1,377mの伊吹山を低山カウントはしないです。

そこの認識では実際に登る標高差や、その山の知名度も関わっているように思います。
登るのに苦労して、かつ認知度もある山だと「〇〇山を登ったぞ!」という気持ちになるため、その山を「低山」というカテゴリに簡単に放り込むことができないのではないでしょうか。

或いは山容についても言及できるかもしれません。
前述した笠置山は展望地が少なく、高度感はあまりない山です。山頂の様子は森に近いです。
一方伊吹山は周囲が開けているため、高度感があります。山頂は草原上になっており、アルプスのような展望があります。

そういったところから考えると「低山」というカテゴリは単純に標高を示すものではなく、そうした主観や環境に基づく要素があると感じました。

普段自分が使っているカテゴライズについて、改めて深堀していくと面白いですね。

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