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みっきーのリアル登山者の端書き #453『高度感と爽快感』

見晴らしの良い山に登ると爽快感を感じますが、それについては人間生来に備わった嗜好と関りがあるそうです。

人間には生まれつき染みついた修正がいくつかあります。
例えば蛇が苦手、というのは蛇に襲われたことが無い人でも、蛇について全く知識がない人でも共通であるとされています。
それはかつて人類が分化・拡散する前の天敵として蛇が存在し、それを忌避することが人類の生態に刻まれているからという説があります。

それと同じ仮説で、人間は外敵から身を守ったり、あるいは狩りを有利に進めるために見晴らしの良く高い場所を好むというものがあります。

実際の登山の中でも、標高が高いながらも展望がなく高度感がない山と、標高が低いながらも展望があって高度感を感じる山では、後者の方が爽快感を覚えます。
単純な高さによっての高揚はなく、展望の有無が大きな影響を与えていることが実体験的にありますので、この仮説に信ぴょう性を感じました。

人の本質として存在する嗜好を、登山という活動を通して実現できるということで、また一つ自然の意味と価値を得られる気づきとなりました。

【2014.5.4 鈴鹿山脈・御池岳にて撮影】

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