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一秒前の好意は、一秒後には「私のもの」ではなくなっている感覚

LINEやSkype。
そういったものを使ってリアルタイムで人と話すとき。
会話開始から終了までの数分間のうちに、瞬く間に気持ちが沈み込むことがよくある。

一秒前まで穏やかでも、一秒後には気分が沈んでいる。

「……あ、」
「嫌われてしまったかも」
「嫌われてしまったんだ」

これまでその相手と積み上げてきたものが全部吹き飛んで、そうなのだとしか思えなくなってしまう。
たちまち何の気力も湧かなくなって、ぼーっとすることがやっとのような、そんな気分の落ち込みに襲われる。

「嫌われてしまった」

そう感じる原因となった、問題のやりとり。
以前、それを見返してみることがあった。

そうすると、私の激しい気分の落ち込みにはまるでそぐわない、本当にごくごく普通のメッセージ、やりとりが広がっていた。

「これで嫌われたって、どうして私には確信できたの?」

自分でもびっくりなんかして。
それでも今の今まで治らなくて。

人の好意や気持ちは、明日にはどうなっているかわからない。

どれほどたくさん話して、ともに時間を積み重ねてきた人でも、明日には私を嫌いになってしまうかもしれない。
それどころか、数秒後にさえ。

そんな考えに、きっと常に急き立てられている。

急き立てられながら、絵文字一つ、書きぶり一つをとってみて、おかしなくらい不安になって、笑顔や労りをもらっても不安は拭えない。

「私のこと、本当に嫌いじゃない?」

そんなふうに、毎分毎秒確かめたいくらい。

だって、一秒前の好意は、一秒後には「私のもの」ではなくなっている。
そんな感覚があるから。

私の一日。

ある人ととても親しくなる。
その人から軽蔑されて嫌われる。

次の日。

その人ととても親しくなる。
その人から軽蔑されて嫌われる。

数日後。

その人ととても親しくなる。
その人から軽蔑されて嫌われる。


いつになったら治るの。

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