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「心の病気にかかる子どもたち」

2022年度から高校保健体育の教科書に掲載。
「いつもと様子が違う」に気づけてますか?
「心の病気にかかる子どもたち ー精神疾患の予防と回復ー」精神科医・水野雅文著 朝日新聞出版

不登校・自殺の背景にあるとされている精神疾患。コロナ禍でも増加中。
ちょっと気になるという方にはぜひ手にとっていただきたい本を紹介する。(著者や出版社とは何の関係もありません)

一人ひとりが精神疾患について正しい知識を身につけることで、社会をより良くすることにもつながる。身近に精神疾患になった人がいなくても、予防のために知っておいて損はない。

以下、目次の抜粋です。思い当たることはありませんか?

1章 「心の病気」にこんな思い込みをしていない?

思い込み1 精神疾患は滅多にかからない特別な病気
      →誰もがかかりうる病気
思い込み2 精神疾患は大人の病気
      →多くは若い世代で発症
思い込み3 精神疾患は「心が弱い人」がなる病気
      →心が弱いからなるわけではない
思い込み4 精神疾患の人は危険
      →まずは病気を理解することから
思い込み5 精神疾患にかかると治らない
      →早期治療により改善可能
思い込み6 精神疾患になると人生をあきらめなければならない
      →治療やサポートにより社会復帰も可能
思い込み7 精神疾患の人に周囲ができることはない
      →まずは正しく知ること

2章 なぜいま「心の病気」を学ぶべきなのか?

精神疾患の約75%は25歳未満で発症する 他

3章 そもそも「心の病気」ってなに?

周囲が気づき、一生懸命話を聞く 他

4章 思春期に多い「心の病気」

うつ病/統合失調症/不安症/摂食障害/依存症

5章 私たちにできることは? Q&A

[本人から]
Q1 「自分はちょっとおかしいのでは?」「精神疾患かもしれない」と感じたとき、どうすればいいですか?
Q2 「友だちの様子がおかしい」「病気ではないか」と感じたとき、どうすればいいですか?
[友だちから]
Q3 友だちが精神疾患になりました。どう接したらいいですか?
   友だちのためにできることはありますか?
[保護者から]
Q4 子どもが精神疾患かもしれません。親はどうすればいいですか?
Q5 子どもが学校を休みたいと言います。行かせるべきでしょうか?
Q6 精神疾患と診断されたら、学校に伝えたほうがいいですか?
   不利になりませんか?
Q7 子ども(高校生)が精神疾患になりました。治療が長期間に及び、通学できない日も増えていますが、学校をやめるべきでしょうか?
Q8 精神疾患と診断されたわが子をどうサポートしていいかわかりません。
Q9 心の病気は自殺につながりやすいと言われます。自殺を防ぐために、親はどうすればいいでしょうか?
Q10 息子の親友が精神疾患になりました。親御さんとどう接していいかわかりません。
[教師から]
Q11 教師は生徒の異変に気づいたら、まずどんなふうに行動すべきですか?
Q12 教師は精神疾患の生徒をどのようにサポートすればいいでしょうか?
Q13 学校の先生だからこそ自殺を防ぐためにできることはありますか?

心の健康のためには、何よりも人とのつながりが大切だということは、コロナ禍で誰もが実感したと思う。人は一人では生きていけない。孤独、孤立が精神に支障をきたし、自殺に追い込まれたり、場合によっては周囲を巻き添えにしたりする。この本は、思春期のお子さんや保護者、先生だけでなく、すべての人にわかりやすく書かれている。まずは精神疾患に対する理解を深めたい。


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