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学校の服装、白指定はやめませんか?

このところ、洗濯機を数回/日の頻度で回すことが増えている。以前は1回で済んだのに…。よく考えたら、育児に追われて洗濯にかける時間がとれなくなり、なるべく1回ですべて洗濯機におまかせできるように、着る物のほとんどをお手入れしやすい生地のものに変えていたということをすっかり忘れていた。

洗濯が特に大変になり始めたのは、思えば子が保育園に入ってからのような気がする。制服があり色が白だったため、洗濯機にまかせるだけではとれない汚れがたびたび見つかるようになったからだ。上履きとして使うバレーシューズも基本は白。今は洗濯機で丸洗いできるものもあるようだが、ちょっと抵抗があるので手洗いをしていた。

子の小学校は制服がなかったが(制服がある公立小学校が結構あることに驚きを隠せない)、上履きは白。それに加え、洗う頻度は少ないが体育館シューズが加わる。これもベースは白。体操服は指定ではなかったが、上着はなぜかだいたい白いデザインが多い。給食当番用の給食エプロンは白ではなかったが、アイロンが必須。しかも帽子はアイロンがかけにくい。金曜日に持ち帰り、月曜日には次の当番の人が使うため、ほころびを見つけたら直しておかなくてはならなかった。

中学生になると、給食エプロンからは解放されたが、制服のカッターシャツ(これも白)が毎日の洗濯メニューに加わった。しかも、襟や袖口がかなり汚れるため、洗濯機に入れる前のひと手間が必要だ。洗剤で手が荒れるので、手袋は必需品。アイロンかけもしなくては。最近の制服は丸洗いできるのは便利なのだが、他の洗濯物とは別にしておしゃれ着として洗わなくてはならない。さらに、校則により下着は白、靴下は白、靴も白! 靴下の足裏部分はあっという間にまっ黒になるので、これまた洗濯機に入れる前にひと手間かける必要がある。靴は通学時だけでなく、体育でも使うので、雨の日やその直後はドロドロになる。靴だけでなく、玄関の掃除も必要になる。

高校生になって、校則がかなりゆるくなったので、白でなくてもいいものが増えたが、それでもカッターシャツは白。せめてアイロンかけを省略できるように、おしゃれ着洗いをすることにした。そのため、洗濯機を回す頻度は平日は2回/日が基本。体操服も残念ながら上着は白。

大人だったら、白い服を着ているときは、カレーうどんやトマトソーススパゲティなどを食べるのは危険だということを知っているはず。汚れるかもしれない作業をするときは、汚れてもいい作業服を着るはず。なのに、だ。学校では、図画工作(美術)や書写(書道)の時間にも着替えることはほぼない。小学生や中学生が汚さず作業をするとは思えない。汚れる可能性がある場合、小学校では先生によっては「汚れてもいい服を持ってくる」という指示があった。中学校ではジャージに着替えて作業をしたこともあったそうだ。しかし、ただでさえ持ち物が多いのに、さらに持ち物を増やしたら、管理ができない子、物をなくしてしまう子がいてもおかしくない。それに、悪気はないのに汚してしまう子と、洗濯が大変になることがストレスになってつい子を叱ってしまう親のバトルも絶えない。白が好きで、汚れても洗うのが大変でもかまわないというのなら別だが。

そこで、提案。校則で、保護者の洗濯の負担が大きい服装の白指定をやめませんか? 汚れてもいい色に変えませんか? そもそも、色指定をやめませんか? 儀式がある時のような特別な日はさておき、日常生活は自分の好きな色に囲まれていた方がやる気が出ませんか? 周囲もカラフルな方が楽しく過ごせませんか? 「さわやか中学生」は幻想。汚れを気にしない子はそのうち白からグレーになる。白が保てるのは、毎日一生懸命洗濯している人がいるから。洗濯機は万能ではない。食器洗浄機も同様に汚れによっては予洗いが必要だし、機器そのものも別途洗浄が必要なのだから。

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