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#10 波瀾万丈…西日本緊急周遊記

#9 のつづき

ごめんね、鳥取。(Day4 夜)

鳥取県に行くのは初めてだ。
18時頃、鳥取駅前に着いた。バスの車中では、久々に音楽を聴いたり、眠ったりと適度に贅沢な時間を過ごした。

途中、スタバが見えた。
鳥取県は、「最後までスタバがなかった都道府県」として知られており、一号店が開店した2015年5月23日は、開店前から約1000人が店頭に並んで、街中が上を下への大騒ぎとなったらしい。開店から6年以上経ったこの日も、雪がチラついていたにも関わらず、駐車場にいた警備員はせわしなく次々に来店する車の誘導に追われていた。

先ほど、少し書いたが、兵庫と鳥取の県境を抜けたあたりから、だんだんと道路が白くなりはじめ、鳥取駅前に着いたころには、想定外の雪景色が広がっていた。

しまった…。考えてなかった…。

2月26日。多少の防寒対策はしていたが、ダウンジャケットも持っていないなかでの日本海側の雪はさすがにきつい。ひとまず、鳥取駅構内へと避難した。

雪化粧をした鳥取駅。荷物が多かったので、滑って大変だった。

すると、びっくり。
鳥取のくせにナンパしてる若者集団がいるではないか!
しかも、ことごとく撃沈していたのが、また面白かった。ナンパしたところでどこへ連れていくつもりなのだろう。夜の砂丘で砂のお城でも作る気なのだろうか。

と、鳥取を軽蔑しながら構内を散歩していた私は思わず目を疑った。
GODIVAがあったのだ…。

私は、その瞬間、心の底から鳥取に謝った。今まで鳥取を見くびっていた。
ごめんね、鳥取。

鳥取駅構内にあるGODIVA

快活クラブのある街へ(Day4 夜)

そんな鳥取駅が未だに自動改札じゃなかったことはさておき、私は、構内にあったコンビニで何か(記憶なし)(159円)を買って夕食とし、なるべく博多方面を目指そうと、列車に乗って西に向かった。かなりレトロな、国鉄時代に活躍していたであろう車両が今も現役で活躍していた。

未だに自動改札がない鳥取駅

目指すべきは快活クラブ(ネットカフェ)のある街。厳密には駅がある鳥取市の南にも快活クラブはあるのだが、徒歩で行ける距離ではなかったのと、前述したようになるべく西に行きたかったので、私は鳥取県に2店舗しか快活クラブのうちのもう一つ、「快活クラブ米子店」を目指した。当然特急に乗るお金などないので、鈍行である(現在はダイヤ改正で再現することができないが、19時09分発の山陰本線 快速とっとりライナーから米子駅乗換で境港線、後藤駅に20:52着という行程である)。

境港線の終点にある境港という街は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるの生誕の地であり、境港線も町おこしの一環で、車内の椅子や車内放送、更には駅名標まで妖怪仕様だった。昼間ならば、観光気分だったのだろうが、肌寒い2月の真夜中の無人駅で妖怪のイラストと二人っきりになるのは、なかなか気味の悪いものだ。

猫娘仕様の椅子(JR境港線にて)
後藤駅に到着した猫娘仕様の列車
夜にこいつが現れるとさすがに怖い(後藤駅・通称どろたぼう駅の駅名標)

そんなことはともかく、後藤駅に着いた私は、Googleマップを頼りに8分ほど歩いて、快活クラブ米子店に入った。今日の寝床だ。ちょうどウクライナ侵攻が始まったばかりで、ヤフーのトップは戦争関連のニュースで独占されていた。一通りニュースを観た後、シャワーを浴びたり、明日の列車を調べたりして、この日は寝袋にくるまって眠りについた。
が…、個室ではなかったので、明るさと音でほとんど眠れなかった。

【2月26日 土曜日】
・行程:ホテル東洋 - 新世界 - 四天王寺 - 道頓堀 - 大阪城 - 大阪城公園駅 (JR大阪環状線) 大阪駅-大阪梅田バスターミナル - 鳥取駅前バスターミナル - 鳥取駅 (JR山陰本線) 米子駅 (JR境港線) 後藤駅 - 快活クラブ米子店


・出費:朝食(401円)+ 昼食(320円)+ 夕食(159円)= 食費計880円
交通費(5670円)+食費=合計6550円

#11 につづく


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