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コミュ障がPTA広報部長をした件 第4章 だいたいスマホで完結する

前回のお話

コミュ障広報部長の強い味方 LINE

 子どもの小学校PTAでは、広報紙やホームページ向けの写真撮影や編集作業のために平日の昼間に学校へ行かなければならない点で広報部が敬遠されていた。だが、令和の保護者はそこまで暇ではない。コロナ禍につけこんで全員集合はしたくない、いや、私がコミュ障で極力人と接触したくないというのもあった。そんなコミュ障広報部長の強い味方はLINEであった。
 部長就任時点で私のLINE使用歴は1年に到達していない。長男の小学校で学級委員となる前年、次男の幼稚園でPTA活動をする際に連絡用として使い始めた。そして、当然ながらLINEの仕様はほとんどわかっていない。だが、調べてみるとグループが組めるだけでなく、ファイル送信ができるし、写真も共有できるし、投票機能なるものがある。LINEだけで、編集作業に必要な機能は揃っている。写真を共有する点については賛否両論のことと思うが、部会連絡だけでなくオンラインで意思決定の議決が取れるのである。なんということでしょう、ミーティングもスマホで完結するじゃないか。
 ただ、ファイルなどの送受や共有についてはスマホだけでは対応できない部分があるため、パソコンへLINE導入が必要なのだが、極力人と接触したくないコミュ障は速攻導入した。

スマホでなんとかしてみよう

 なんとなく勘づいてはいたが、PTA活動をせざるを得ないアラフォー保護者の女性はパソコンが苦手だったりするらしい。だから広報は嫌だという保護者がいるのも事実である。当然、パソコンへのLINE導入も「苦手だから」、「なんか怖いから」という理由で拒む。そうなるとこれ以上何も言えない。
 私は中学卒業直後から情報処理の単位取得のためにパソコンを使わざるを得ない環境だったので、Windowsは3.1から、Officeもそれぞれの用途で使用可能であるため、パソコンに対して苦手意識はない。そのため、当初は部会案内や本部提出書類などはWordで作成していた。なお、パソコン苦手女子が大好きらしいExcel方眼紙は技が高度すぎて触ることができない。
 就任から少し経った頃、iPhoneのアプリにPagesがあるのを思い出し使ってみた。もちろんWordとは使い勝手が違うのだが、最低限必要な書類を作ることはできる。データの取り込み等でパソコンが必要となるが、これほとんど作業はスマホで完結するんじゃなかろうかと思った。実際に、Pagesを使い始めてからは、学校等とのやりとりする書面はほとんどスマホ上で作成していた。

「パソコンでやらなければならない」ではない

 また、PTA活動のホームページ更新も実はスマホで全て完結する。前部長はしきりにパソコンを使える人がホームページ更新をすると強調していたが、スマホで作業ページを開いて更新すれば良いだけのこと。むしろ、パソコンは不要。
 ホームページ向けに写真のファイルサイズを下げる必要があるのだが、パソコンで処理するよりスマホで処理する方が容易であったりする。特に、キャリアメールを有しているのならばサイズダウンは容易に行える。そうじゃなくとも、iPhoneの場合だと標準アプリのショートカットで写真圧縮の設定をすればパソコンで同様の操作をするよりもはるかに簡単である。やはり、スマホで全ての作業が完結する。

何度も言いますが、パソコンは必須ではありません

 広報部業務はパソコン必須と思われていた作業だが、実際のところ7割程度はスマホで完結したのである。パソコンができないとか文字入力が苦手という人でも、スマホだとフリック入力だのトグル入力だので文字入力はできるし、文章が作れないという人でもスマホで文例をググれば欲しい文章は出てくる。それを、パソコンでやりましょうと代々受け継がれてきたものだからムリーとなっていたのが、スマホでそれできるしとなると一気にハードルが下がるものである。事実、パソコン作業が苦手と言っていた副部長に、パソコンでの手順書を若干いじってスマホ向けに直したものを渡しホームページ更新をお願いしたところ、意図も簡単に更新作業をやってくれた。スマホでも可能であることを実証してしまったことで、パソコンできないからムリー派を窮地に追いやったかもしれないが、怖いものをひとつ消してやったぞ。よろこべ。

続く

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