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【美術館レポ編】2023年5月、島根県立美術館【過去編】

2023年5月某日。
 こんにちは、探求者あっくんです。
 この記事を書いているのは、もう2023年も後半のもうすぐ秋といったところです。さて、皆さんは、もう今年の抱負はクリアしたでしょうか。クリアした人、まだクリアできていない人、今年の抱負がなんだったかもう夏の暑さで忘れたよって人。いろんな人がいると思いますが、ぼくの今年の抱負は、「遠征する」でした。
 というわけで、今年の抱負をかなえるべく岡山で特急やくもに乗り換えました。


Photo by 探求者あっくん

 今回の旅の予定ですが、特急やくもに乗って島根の松江駅で降りて1泊2日。美術館に行く、そばたべるなどをすることになっていた。

 島根県立石見美術館に関西に来ないイッタラ展が見たいと思って計画してましたが、石見まで電車だと5時間かかるということで最初の遠出をハードモードにしたくなかったので、やめました。

松江駅についたらしまねっこがお出迎え

 到着したら昼ごはん、島根に行ったら、そばということで、「出雲そば きがる」というお蕎麦屋さんに行きました。
 このお蕎麦屋さんでは、”丸抜き”という手法のもののほかに”挽きぐるみ”というものがありました。店内にいた他の人々はわんこそばのように3つ以上たのんで段々重ねにしていたが、ひとつづつたのんで食べ比べてみることに、丸抜きは普通のそば、挽きぐるみはざらざらした触感で素朴だけどここでしか食べられない感じが良かった。
”丸抜き”と”挽きぐるみ”の違いはお店のサイトに書いてあったのでリンク貼っておきます。

島根県立美術館

Photo by 探求者あっくん

 昼ごはんを食べて市内をぐるりとバスで周ったあと宍道湖(しんじこ)のほとりにある島根県立美術館に行った。
1999年開館のきれいな美術館。5月なのにもう歩いてて暑かったから宍道湖の風は気持ちが良かった。

森山大道

 企画展で森山大道 光の記憶が開催中でした。森山大道は島根県育ちの世界的写真家です。そういうあっくんも写真展訪問歴はまだまだ浅いので、そこまで詳しくなかったです。2021年に渋谷のPARCOで「はじめての森山大道」という展示会が開かれてそのコラボで糸井重里さん主宰のサイト「ほぼ日イトイ新聞」に特集が組まれておりここで予習させていただきました。

美術館外観について

Photo by 探求者あっくん

 内部は宍道湖が見えるようにダイナミックなガラス張りとなっている。

2階のちょっとした図書コーナー。すごくおしゃれ。

彫刻

Photo by 探求者あっくん

 こちらのうさぎは「宍道湖うさぎ」と言って、せんとくんで有名な籔内 佐斗司さんの作品。前から2匹目をなでると幸せになると旅行雑誌には書いてある。

ヴィクトル・ユゴーのモニュメント,1897
オーギュスト・ロダン

 中にある彫刻も大きな作品が多い。特別展は1階だが、ここは3階のコレクションルーム。5つの出入り口があり、絵画、北斎中心の浮世絵、陶芸、写真のコーナーがある。ほぼすべての作品が写真撮影OKという心の広い美術館。

コレクションルームより

手,1918
高村幸太郎

 さて、遠くの美術館に行ったら何に注目するでしょうか?

特別展で見たことある作品

元松方コレクションのゴーギャンの《水飼い場》,1886
モネの《アヴァルの門》,1886
クールベの《波》,1869
藤田嗣治《サーカスの人気者》,1939
ラウル・デュフィ展のポスター表紙にもなった《ニースの窓辺》
国内有数のピュヴィス・ド・シャヴァンヌの作品《聖ジュヌヴィエーヴの幼少期》,1875年頃

ここに来たら見たい作品

アルベール・マルケの《赤いヨット、オーディエルヌ》,1928
岡鹿之助の《古港》,1928
ギュスターヴ・ドレの《スコットランドの風景》,1881
山口薫《馬》

島根出身の作家

橋本明治《普賢菩薩》
石橋和訓《美人読詩》,1906
小村大雲《佐登》,1919
落合朗風《人魚図》,1934

 ほかにも矢田清四郎や石本正などがいる。小村大雲、落合朗風はここで初めて知った人たち。

葛飾北斎

百物語より皿屋敷
葛飾北斎

 島根県立石見美術館もそうですが、北斎のコレクターが多いようです。
肉筆浮世絵は一点ものなので要チェック。

肉筆浮世絵、葛飾北斎《狐の嫁入り図》,1844

写真のコーナー

砕ける波,1857
ギュスターヴ・ル・グレイ
オシダ~渦巻状の若い複葉《芸術の原型》より,1900-1928
カール・ブロスフェルト
パパとトッチン,1949
植田正治
銃1(ニューヨーク)より,1954
ウィリアム・クライン
人間の土地,1954-1955
奈良原一髙

 国内外の写真の歴史が学べたのは、かなり貴重でした。しかも写真だけは公式HPのコレクション検索にも引っかからない。

この日の夕陽
Photo by 探求者あっくん

 市街地行と反対方向に行くバスにのりました。嫁ケ島と呼ばれる島が宍道湖の真ん中にありそこが見やすいバス停がいくつかある。
 少し走り出したバスの中から撮った写真ですが、写真の歴史を見たあとの効果なのか心なしかエモい仕上がりとなった。

Photo by 探求者あっくん

 そんなこんなで満足のいく遠出となった。
 このころ聴いていた曲は、そっけないくらいがちょうどいいぐらいの心の恥ずかしさをタトゥーに見立てて歌っている曲でした。髭男って島根県を代表するバンドだったんですね。知らなかった。
ということでOfficial髭男dismでTATTOO。

次回予告
【展示会レポ編】テヅカプファイティングユニバース@宝塚手塚治虫記念館

 余談ですが、前回の予告の【NOTION編】超絶技巧未来へ!明治工芸とそのDNAは、9月1日に行ったら、7月と8月の金曜日の夜のみ全作品撮影可だったためなくなりました。いかピー買ってお帰りください。





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