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ヒカルの碁ちょうどいい感想文

はじめまして、ホテルしもべ妖精です。

皆様はヒカルの碁を読んだことありますか?
私はあります。(マウント)
3週間前くらいから読み始め、先日ついに最終回を迎えたのです。

結論から言うと、めちゃくちゃ興奮しました。

なんとなく名前は聞いたことあるけど、特段読みたいと思ったことは、失礼ながらありませんでした。
では、なぜこのタイミングで読もうと思ったのか。
きっかけは、一つのツイートでした。

『ヒカルの碁20周年らしいから、ヒカルの碁紹介します!ヒカルくんが大好きです!アキラくんとの成長物語も最高!(素晴らしいイラスト付き)』

ざっっっっっくり言うと、こんな雰囲気のツイートです。元ツイートを勝手に載せる訳にもいかないので、気になる方は頑張って調べてください。

その方のツイートについていたイラスト曰く、主人公のヒカルくんとアキラくんはライバル関係にあります。矢印が向き合っているクソデカ感情ほど素晴らしいものはありませんね。
そしてどうやら、お互いの影響や囲碁を通して得た経験から、ヒカルくんはヤンチャ小僧だったのが雰囲気に色がついた成長をし、一方アキラくんはどこか達観した大人のような子だったのが、感情任せに攻撃的な部分を露わにするようになる、とのこと___




だにぃ!?!?!?!?!?


私の感情を爆発させるには、十分過ぎる情報でした。
この情報で、1番重要なのは、『お互いの影響』の部分です。前述した通り、感情の矢印は向かい合っていればいるほど良いものなのです。きちんと原作を読めば、ヒカルくんが内なる熱意を感じさせ始める要因の1つにアキラくんがいただけ、というのは理解していただけると思います。他にも、上には上がいる現実や突然の別れ、思うように行かない悔しさなどたくさんのことを経験して、ヒカルくんは成長していきます。アキラくんは成長するのに必要な重要なピースの1つに過ぎないのですが、それで良いのです。いや、それが良いのです。
アキラくんにとってのヒカルくんもそういう存在に過ぎないと言わせていただきたいです。
ただ、そのピースがお互いに他のピースよりも存在感が大きかっただけなのです。その事実を2人が認めあっているのも素晴らしいことです。

『認めあえるライバル』というものは、作ろうと思って作れるものではありません。どちらか一方だけが敵視していてもだめです。上を見すぎるのもだめ、下を見なさすぎるのもだめ。同等の力を持っていてもだめ。能力の差に違いはあれど、こいつだけは倒したい、と思いあって始めて成立する関係です。認めあっているからこそ、相手が自分以外に恥ずかしい負け方をすれば感情のままに罵るし、勝つ姿を見ては当然だと口を閉ざす。その姿は、沈んだ泥船のような妖精には眩しすぎます。

私が語っている『認め合えるライバル』ってそう簡単には見つけられないはずです。現実でそういう関係の人間たちを見つけるのは、ツチノコを見たことがあるという人を探すよりも難しいのではないでしょうか。人は必ず自分以外の人間を内でカテゴライズするはずです。家族・恋人・友人・先輩・後輩・知人など、なにかしらに当てはめて分かりやすくする時、ライバルという曖昧な関係は本来避けるべきです。それこそ勝負事においても、味方・敵の枠に当てはめてしまえば充分でしょう。それでも、ライバルという枠にしか当てはまらないような人物が現れた時は、勝負事に勝つよりも喜ぶべきことではないでしょうか。

囲碁にしろ、スポーツにしろ、ライバルだと言い合うやつらは、いつも1つの「何か」で繋がっています。それが無ければ、友人、あるいは知人にすらなれなかったような2人が、「何か」を通して唯一無二の存在になっていく。そんな過程を見せられたら、こちらとしては羨望憎悪嫉妬のパレードを始めるしかありません。暗闇で光るパジャマよりもきらきらしたパレードです。

つまり、そんな2人を見ることからしか得られない栄養があるとういうことです。ありがとうございます。
この栄養が欲しい方は、ヒカルの碁をおすすめします。

あと、シンプルに囲碁おもしろそー!!ってなります。
囲碁を漫画で表現するのって考えるだけでも頭がパンクしそうなのに、分かりやすいだけでなく面白そうと思わせてくる表現や展開には泡を食わされました。

私は、人類一影響を受けやすい人間だと自負しています。数々の漫画を読んでは、影響を受けるを繰り返してきました。ヒカルの碁も例外ではありません。このま漫画を読み終えた私は、しっかりはっきりこう思うのです、「囲碁やろう!!」。
それなのに、囲碁って本当に難しいです。ネットで調べたりするだけでは、出来るようになるのは至難と思い知らされました。

どうしよう。

そう悩んだ私は、影響されやすいという看板に恥じぬことをします。

かっかっかっ買ってしまいましたー!
まさか置いてあるわけないでしょう、と本屋さんをぶらぶらしていたら見つけてしまい、気づいたら家にありました。あと、お金もなくなっていました。

よぉし、これで私も〈遠い過去と遠い未来を繋ぐ〉夢を叶えるぞお!!!!

そして数ページ読了後、ルールを完全に理解した私は、手始めにアプリを入れて対戦をしてみました。

白の私「逆になんで???」

囲碁の世界は奥深いとはこれ如何に。

妖精の囲碁への挑戦は始まったばかり、まずは1目取るところから、一生懸命頑張ります。

ヒカルくんとアキラくんの囲碁への挑戦もまだまだこれから。お姉さんは2人のこと応援してるからねー!!!!!

(ちなみに、推しは伊角さんです。)

ヒカルの碁を読んだことがない方は、ぜひ読んでみてください。後悔はしないと思いますよ。

私にもいつか『認め合えるライバル』が出来たら良いのにと憧れを抱きましたが、その前に万年ぼっちの私は友達作りの方が先でした。

さようなら。






【宣伝】同名でTwitterやってます。寂しいので誰か来てください。(ユーザー名:4mobe_szk)


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