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映画スラムダンク健やか感想文

スラムダンク。
ほんの少し前まで、名前こそ知ってはいたけどまったくもって興味がありませんでした。
ですが、先日とある番組で一瞬映った流川楓に一目惚れしたので、映画を見に行くことを決意しました。

原作大好き人間なので、まずは漫画を借りに行くことを決意し、いざ近所にあるTSUTAYAへ行くと、1巻から11巻あたりまですっからかんになっていました。
そりゃそうだ。映画もかなりの人気と聞いていたので、私のように借りに来る人はたくさんいるでしょう。分かりきっていたので、その場はすぐに切り上げました。諦めはいい方なのです。そして他のレンタル漫画を覗いたり、文庫本コーナーを覗いたあと、もう一度スラムダンクのコーナーと返却されたレンタル漫画が並ぶ棚を2往復くらいしてから帰りました。そう、諦めはいい方なのです。

その日から毎日欠かさず借りれるまでTSUTAYAに通ってやると決意しました。次の日の夕方に再度向かうと、1巻から31巻まで揃っていたのです。ただし、6巻から8巻を除いてですが。急いで映画を観るのにキリがいいと言われている24巻まで借りました。24巻の続きが上映中の内容に繋がっているみたいです。

ここである問題が生まれます。6巻から8巻はどうする?
借りれるまで通えばいいのですが、タイミングが悪いのかまったくお目にかかれず、誠に遺憾です。調べてみるとこのあたりの内容があの有名なシーンらしく、なんとなく腑に落ちました。仕方がないですね。諦めはいいほうなのでしっかり時間をかけて悩んだあと、9巻に手を伸ばしました。

原作はめちゃくちゃ面白かったです。自分はハイキュー!!というバレー漫画がかなり好きなので、それを知っている父から必ずスラムダンクもハマると言われては軽く流してきました。父、お待たせしました。ついにその時が来ましたよ!このふたつの漫画には、かなり共通点が多くありました。ハイキュー!!好きなので、何とも言いづらいですが、ハイキュー!!の根っこにはスラムダンクへのリスペクトがあったでしょう。(あくまでも自分の感じたことです。)両者共に熱い思いを思い出させてくれる健やかな漫画で、その2つから栄養を得始めた自分はこの上なく心強いです。父の言葉を借りて言えば、スラムダンクが好きな人はハイキュー!!にもハマるということです。ぜひ、ハイキュー!!も読んでみてください。夏に映画公開を控えているので、TSUTAYAからレンタルが無くなる前に行くのです。今が狙い目ですよ。

ところで、自分は映画を行く前に少しリサーチを行いました。リサーチによれば、前述の通り原作24巻まで読むべき、アニメ未視聴なら見ずに行くべき、内容はかなり面白い等の意見が印象強かったです。アニメ未視聴については、声優さんが総入れ替えということで、アニメを見てから行くと声の違和感を感じやすくなるという理由からでした。元々、アニメを見るのは苦手意識があるので、(画面をじっと見るのが苦痛なので、よくアプリを通して観る時は倍速の字幕付きにして見る事が多いです。)見ないという縛りは大して苦ではなかったです。また、リサーチする中で1つハッとするような文章を目にしました。

『この山王戦の結果を知らずに見る人は少ない』

確かにその通りです。長年多くの人に愛されてきたスラムダンクだからこそ、原作を目にしている人はそれはもう多くいるでしょう。その人達はみんな山王戦の結果や試合の流れは把握しています。まったく知らない自分のような人間が一番楽しめる。そう、言いたいところですが、実際は自分のような人間は昔からのファンの方々が羨ましくて仕方ないのです。スラムダンクを青春の代名詞にする方は多くいます。その方々が青春を思い出した時に内からくる熱い気持ちを感じた時や点と点が線、それどころか躍動感のある映像になるのを目の当たりにする時、果たしてどんな気持ちになるのでしょうか?父は映画を観に行き、感動したと言っていました。
それから初めて高校時代の話をしてくれました。父も高校の時バスケ部に所属しており、スラムダンクも連載真っ只中。思い出という付加価値は私には無いものです。多少内容の変更や、予想だにしなかった内容に驚きつつも、感動したと言う姿はとても嬉しそうでした。宮城リョータに憧れていた方々はやはり嬉しかったのでしょうか?

アニメを見るのが苦手な理由に、キャラクターが動いて喋る姿や場面にあった凄まじいBGMに圧巻され、感情が溢れすぎてしまう、それ故に視聴中は何かを強く握りしめてしまう癖がついてしまったためもあります。良いアニメを観る時は誰しもそういう経験をするのではないでしょうか。分かりやすく言えば、缶チューハイを片手に持ち競馬を嗜む時、賭けている馬がゴール直前で1位になるかの瀬戸際、(競馬を嗜んだことがないのでふわっとした知識をお許しください。)対象に思わずのめり込んだ体に力が入り缶チューハイをおもわず握りつぶしてしまう。そのようなものです。
のめり込んでしまうほど良いアニメは体力消耗が著しいです。疲れるから苦手なのかもしれません。

何が言いたいかと言えば、スラムダンクは漫画も映像も、かなり体力を消耗しました。映画館では握りしめるものが無いので、自分自身をしかと抱きしめてあげました。面白いね、落ち着いてね、と念を唱えながら自身を抱きしめる姿は自分で言うのも何ですが可愛らしいものだったかと。

原作は読んだけど、よく目にするあのシーンは読めず、山王戦の結果を知らない。ある意味稀有な存在の自分は2023年1月13日に『THE FIRST SLAM DUNK』を映画館で観ることが出来て良かったと心の底から感謝申し上げたいです。

少しネタバレをしますので、気をつけてください。
この映画中に、桜木花道が「ハルコさん」と一言も発していないのが私的に好印象でした。恋も良いと思いますが、どちらかと言えば、バスケと恋愛どちらか一つにしないさいと思ってしまうところがある人間です。これは両極端に分かれる意見ですが、皆様はどうでしょうか?だから流川楓が好きなのかと言われれば、そうでもないです。恐らく、桜木花道が流川のようにバスケしか目に見えなくなったら好きにならざるを得なくなります。朗らかでそれなりの人間味はあった方が憧れよりか好きに近づくものでしょう。彼のバスケは見ていて面白いですからね。この映画は、桜木花道がバスケの世界にもう一歩深くのめり込む瞬間を見ることが出来た貴重な時間でした。

好き勝手書いてきましたが、原作もまだ24巻までしか読んでいません。読み進めていけばまた違った印象を抱くかもしれません。それが自分はひどく楽しみで仕方ありません。

映画を観て完全に浮かれています。

THE FIRST SLAM DUNK


上映が終わる前に観に行けば後悔しないかと。

前評判で映画製作に関わった者にスラムダンクへのリスペクトが感じられないと話題になっていました。自分もそれを目にし、それが原因で遠ざけてしまっている所が少なからずありました。リスペクト無く作られた作品を面白いと言っていいのだろうか。自分はスラムダンクの何に惹かれたかを思い出します。ある時見た流川楓です。それをきっかけに原作のストーリーにのめり込みました。山王戦のストーリーを考えたのは間違いなく原作者だと思えば、観る側の私達が原作者をリスペクトする心を持っていればよろしいかと。

早く続きを読むべく、TSUTAYAへ向かいます。今度はレンタルコーナーではなく、コミック売り場へ向かおうかと考えています。人気だから無いかもしれません。諦めはいい方ですが、今回ばかりは少し粘ってみようかと思います。

スラムダンク。
きっかけは何であれ知ることが出来て本当に良かったです。流川楓ありがとう。

あと、10-FEETの『第ゼロ感』良すぎな。まじ途中流れるBGMが第ゼロ感のおかげでばか盛りあがったわ。


<追加>
漫画全巻読みました。スラムダンクを読む事が出来て、私はまた大きな財産を手にしてしまったと豪語したい気分です。桜木花道、頑張れ!




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