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#3修理が必要なコーヒーマシーン

#3修理が必要なコーヒーマシーン

ラジオが好きだ。
中学3年の頃、運送屋をしていた父親がお客さんの不用品のラジオを持って帰ってきた。
メカメカしい見た目がすごく好きで、受験勉強をしながらよく聞いていた。

大人になってからはなかなか聴くことが少なくなってきていたのだが、最近になってSpotyfiのアプリを入れ、ポッドキャストを聴きまくっている。

最近衝撃を受けたのは、「デドコロ」という、芸人が2か月ごとに交代でMCを務めるラジオ番組。
2024年1月14日オンエアの『永野③#6「見た目が悪いやつをなめんなよ」』だ。
時間がある方は是非一度聴いてみていただきたい。

永野さんの放送はなせが毎回刺さるものがあるのだが、この放送を聴いてそれが何故だか少しわかった気がする。
おそらくこの方はある種「向いてない人」なのかもしれない。

いわゆる「面白く無い・才能が無い」ということでは無い。
人気商売であり、ある種ハリボテのような芸能界に「向いてない」ということだ。
語り口は常に丁寧で、俺は病気だと常に仰っているのだが、「異常な芸能界という世界」で、「正気」を保っている事が「さも病気のように見える」のだと感じた。

性質が業界に向いてないが、才能があり、自問自答を繰り返す人が好きだ。
そう意味では話は飛ぶが、昔見た映画「何故君は総理大臣になれないのか。」の主役、政治家・小川純也さんに似たものを芸人・永野に見た。

僕もたまに自分の職業選択は間違っているのでは無いかと、思わされる事がある。
だが人になんと言われようと、正気を保っていきたい。
向いてない業界で、「異端」を気取っていきたいと思う。

P.S.永野さんが好きと仰っていた映画「バグダッド・カフェ」は、僕も母親の持っていたVHSで子供の頃何度も観た。
ラジオを聴いて、僕も久しぶりに観返したくなった。


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