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職場にカミングアウト

腎がんと告知され手術することが決まり、施設(介護職のため会社のことをここでは施設と呼んでおく)に報告する。
実は9月終わりに告知され手術することは決めたのだけど、1月に介護福祉士の国家試験があるため手術は試験後の2月にしてもらった。
主治医いわく「そのぐらい待っても全く支障無いから試験頑張って」とのことだった。
施設に出勤しまずホーム長に報告。2月に1ヶ月お休みをもらって手術とリハビリをして復帰することをお願いした。それからいずれ休むことから皆に分かってしまうので、会えるタイミングでスタッフの皆に報告した。
ちょっと病気でと言ってみたものの、1ヶ月休むことと、どこの病院?と聞かれるとすぐにバレてしまうので、ハッキリ伝えることにした。
だって病院名が「県立がんセンター」ですもんね。

カミングアウトして感じたこと。
がんは自分が思っている以上に衝撃的で、自分のなかにもあった「死ぬかもしれない病気」という認識がやはり強い。聞かされた方がショックなようで、何だか申し訳なかったな。
僕は僕で「実は大変なことになったのかも」って少し思った。

周りが思うよりずっと僕は冷静で、もし死ぬとしてもそれは仕方ないことだと感じていた。ただ今回はステージ1と言うことで油断してる。
再発転移はそれは有ることだと思っていてと言われてはいるけど、実感の無いものにあまり怯えるのもなと感じていた。
でもこの後、月日が経つにつれだんだんと自分の病気を怖がるようになる僕がいるようになる。
病気とは、身体ではなく少しずつその人の気持ちを弱くしていくものだなと、およそ2年後に気づく。
人は、いや、僕はそんなに強くなかった。

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