がん告知
県立がんセンターで造影CT の結果を聞くと共に、初めて主治医との面談?診察?
実際に診察と言ったものはなく、画像診断のみだけど。
僕としてはがんセンターに来る前の泌尿器科ですでにさらりと告知されていたので分かっていた結果を聞くようなものだった。
この日も呼び出し機が鳴るまでに、予約できているにも関わらず1時間ほど待った。
まっている間もがんセンターの泌尿器科の前は患者があふれている。本当になんてお年寄りの多いことか。
皆さん確かに誰かの親であったりしてひとりひとりが大切な誰かなんだろうけど、そのお年でがんの治療ってどうなんだろうかと思ったりもした。ひと様の命に関して余計な思いを持ってしまった。反省。
呼び出し機が鳴り初めてがんセンターの診察室に入った。
主治医の先生が丁寧に挨拶され、あっさりと「腎臓にがんがありますね。正確に言うと取ってみないと良性か悪性かハッキリは言えないけど、ほぼ癌と思って間違いないですね。治療としては手術で取ってしまうのが一番ですね。がんと周りの組織を一緒に取って。ただまだ大きさ的には直径が1cm程なので、ダヴィンチというロボット使ってお腹に穴を開けてする手術になります。時間にして2~3時間でいけるかなと思います。」うんたらかんたらと説明をしてくれた。
よく分かったけどね、ありがとう先生。
ついでに20代のときからある腎嚢胞も一緒に取っておくとのことだった。こちらは大きくなっていたけど、左の腎臓の部分切除と言うことで行けるとのこと。
抗癌剤が使えない臓器なので手術することは決めていたので、お願いしますと言うことで、この先生にお世話になることになった。
この時点で僕はもう覚悟ができていて、取っちゃえば良いんだ、ぐらいにしか思ってなかった。実は散々ネット検索しまくってもう飽きてしまっていたぐらい(笑)
告知について、世の中の今は告知ってどんなんだろ?こんなもんですか?
本人に知らせないって方法論有るんかな?だって通院やそれどころか検査の時点で分かるよね。自分が癌だってこと。
さらりと言われて頑張りましょうと言われたら、そうですね、って笑うしかないもんな。
知らずに死にたくはない、でも、知ってから明らかに心の中のなんか変わった気がする。
診察室を出て待っていると、女性職員に呼ばれ個室に入った。そこで癌という病気になったひとの対処というかフォローやカウンセリングについて説明があった。必要であれば院内にカウンセリングルームがあるのでいつでも利用してくださいと優しく語られた。あまり必要性は感じなかったし結局一度も行っていないよ。
ひょっとして僕は可哀想な人なのかとちょっと思ったけど、僕自身は僕を可哀想だとは思ってなかった。
次は職場でのカミングアウトかな。