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水まわりのリフォームを大幅コストダウンする方法<2>

前回は水まわりのリフォームに価格差が出やすい理由と、「自分でメーカーとプランをある程度決めてから、業者選びをする」というコストダウン方法を書きましたが。「デザイン&機能にはあまりこだわらないから、価格重視でしたい」というケースもあると思います。

その場合、まずは直販のビジネスモデルからリフォームもしている会社を検討しましょう。具体的にはニトリ、イオン、コーナン、等です。これらの会社は 1、商品数を絞って低価格を売りにしている 2、リフォーム工事は「設備の設置」という位置づけで細かいデザイン提案等は期待できない 3、最初から明確に設備代金を明示して工事代金の目安も出している(定価表示ではなく、実際の販売価格で表示されていて分かりやすい) という特徴があります。これらをメリットと思うかデメリットと思うかは、人それぞれだと思うのですが。個人的には「商品数が絞られている」というのは、実はすごいメリットだと思います。というのも、「どのメーカーの、どの商品でも選べる」という状態だと、逆に選択が難しくなって計画が迷走するケースもあるからです。

どの会社も「外れが少ない、広く一般受けするコスパのいい商品」でラインナップしているので、「初めて行った場所で短時間で食事する時、好きなチェーン店なら同じメニューがあって安心」というイメージで選べます。「こだわりを持ったオーナーがやっている店で食べたい」という人には、おススメできないのですが。「水回りはインテリアというより設備だから、ある程度の機能性があればいい」と思う人にはおススメの方法です。

因みに直販で販売しているメーカーは「設備を買ってくれる人に工事業者を紹介する」というスタイルです。一般的な工務店やリフォーム会社に依頼しても直販メーカーの製品は提案してくれないので(卸価格がないから利益が出せない)、自分で店舗に行ってみましょう。

水まわりの入れ替え以外の工事を同時にする人も、是非参考に見積を一度取ってみて下さい。一般的なリフォーム会社や工務店の価格と、どの程度違うか検討することができます。また、「設備はこれくらいの価格におさえたい」と具体的に伝えると、希望に応じてベストな提案(仕入れ金額が安い商品から選定)をしてくれると思います。

国産メーカーと海外メーカーを比べると、国産メーカーは「水まわり=設備」というスタンスでの商品開発だなあと思います。特にキッチンでは非常に幅広いオプションパーツがどのメーカーにもありますし、洗面でもメーカー独自の機能性を追求した製品が多い。対して海外メーカーは、水まわりも「インテリア」と捉えてデザイン性を追求した商品開発が多いです。

自分は仕事で国産メーカーの高級ライン&一般ライン(キッチン&洗面&トイレ)・海外メーカー(キッチン&洗面)、完全特注品(キッチンのみ)、を取り扱った事がありますが。それぞれデメリットをあげると、こんな感じでした。

国産メーカーの高級ライン→デザイン・機能性共にいいが割高感があり

国産メーカーの一般ライン→機能性・コスパはいいがデザイン性は低いものが多い

海外メーカー→デザイン性が高くても、特に小さいスペースだとプランしにくい事が多い。国産に比べて割高になるケースが多い

因みにあまり検討する人はいないと思いますが、完全特注品はかなり高額になるので「ひたすらこだわりたい人」以外にはおススメしません(笑)。

次回は「デザインにこだわりたいけど、コストは抑えたい!その代わり自分で時間&手間をかけるのはOK」という人におススメの方法を書きたいと思います。

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