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水まわりのリフォームを大幅コストダウンする方法<3>

前回は直販メーカーで購入する方法を紹介しました。今回は「デザインにこだわりたいけど、コストは抑えたい!その代わり自分で時間&手間をかけるのはOK」という人向けの、裏技的な方法をお伝えします。

今回の方法は「依頼した業者に任せたい」というスタンスではなく、「できる事は全て自分で調べて、自己責任&判断でリスクを理解して進める」という人にしかおススメできない方法ですので、「色々調べるのが面倒くさい」という人は採用しないで下さい。正直、自分が担当したお客様がこの方法を希望していたら「ハイリスク&利益率の確保が難しい&手間がかかる」という理由で積極的には契約につなげません。リスクについて理解していて性格的にトラブルになりにくそうな人でなければ「できるだけ契約不成立の方向に持っていく」というスタンスを取ります。

この方法で進めたいと思う方は、どうか「こんな面倒な依頼受けてくれてありがとう!」という気持ちで依頼先に接してください。逆に言うとそれだけコスパの高い方法なのですが。依頼先の立場からすると「低利益でハイリスク」な内容なので「そこまで熱意があればサポートします」という気持ちで対応していると思います。

前置きが長くなりましたが。まずは比較的低リスクな方法のご紹介から。住設系メーカーで「物件オーナーや店舗向けの製品」を販売しているメーカーを検討してみて下さい。具体的に言うと、サンワカンパニーやアドヴァンのようなメーカーです。この2社はデザイン性が高い製品が多く、定価を低く・卸価格を他社よりかなり高めに設定しています。そのため、大家さんが保有物件の設備を入れ替える時や、店舗等での採用が多いです。ショールームに行っても大手の有名メーカーとは人件費のかけ方が異なるので「サービスが悪い」と感じるかもしれませんが、それは製品価格を抑える為の方針です。

サンワカンパニーは個人的に非常に好きなメーカーです。素材にこだわったスタイリッシュなミニマムデザインのキッチンが特に素敵だと思います。独断と偏見で言うと、ヨーロッパのミニマムモダンなデザインや無印のデザインが好きな方にはイチオシです。HPを見ると数年前よりB2Cにかなり力を入れているようなので、ショールームが近場にある人は是非行ってみて下さい。

アドヴァンは、ヨーロッパから輸入している洗面・建材(タイルや仕上げ材)に強い会社です。非常にデザイン性の高い製品が多く、廃盤予定製品が”アウトレット”として販売されているので掘り出し物も見つけられます。カタログを見たりショールームに行くだけでもインテリアの参考になると思うので、是非お試し下さい。

次に、ハイリスクですが圧倒的なコストパフォーマンスを実現できる可能性がある方法のご紹介です。それは”展示品処分販売”を狙うことです。インテリアコーディネーターをしていた時には自分から提案する事がないので、ネットでリサーチした知識のみになります。展示品だった製品が主にネットで格安で販売されています。特にキッチンは寸法だけでなく使い勝手の面からもプラン検討が必要なので十分に検討する必要がありますが、信じられない価格で販売されているので希望に合うものが販売されていれば非常にお得です。メーカー直営では、トーヨーキッチンが岐阜にFACTORY OUTLET として展示品販売のショールームを運営しています。

展示品処分の購入は現物を確認できないので、色や素材感等が想像と違ったというリスクはあります。でも大手の有名メーカーの製品なら、品質や強度は一定のレベルが担保されているのでそこまで心配しなくていいと思います。ただ一度設置されたものを再設置となるので、経験値のない職人さんだと戸惑うと思います(大手メーカーの住設には、詳細な設置説明書がある)。

今回ご紹介した方法は、一般的なリフォーム会社には敬遠されると思います。そのため次回は、今回ご紹介した内容を試してみたい方向けに施工会社の探し方を書きたいと思います。

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