日野原重明先生

日野原重明先生は結核で大学を留年している。絶対安静の期間があった。

病んで良かったと医者になってから気づいた。あの一年は失ったのではなく恩寵だったと。

あの留年して療養した一年、精神的にひどく落ち込み不運を引きずった。

しかし、あの一年がなかったら、病む人の心はわからなかった。医学を教科書で読んだり講義を受けたりするだけでなく、実際に病気を体験して病気になった人の心の内がわかったと。

病んだおかげで、患者さんとこころが通わせることができるようになった。

当時留年して大損したと思ったが、医者になるうえでとても有益だったのだ。

一生懸命生きていれば無駄な時間などない。

ものごとは受け止め方次第で変わる。


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