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夫婦のように寄り添う朝日新聞&日弁連の連動 「慰安婦問題もみ消し」記事で再び嘘ばかり書き連ねるが 血まみれズボンを履く弁護士 

以下は、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之が2013/12/10に出版した「高山正之が米国・支那・韓国・朝日を斬る」、テーミス、1000円、からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
真実を明らかにして私たちに伝えている彼の舌鋒の鋭さには誰もが感嘆するはずである。
論旨の鋭さにおいて彼の最高峰であるといっても過言ではない。
見出し以外の文中強調は私。

夫婦のように寄り添う朝日新聞&日弁連の連動

「慰安婦問題もみ消し」記事で再び嘘ばかり書き連ねるが
血まみれズボンを履く弁護士 
向島の名は隅田川沿いにあった徳川将軍様のお休み処のちょうど対岸ほどの意味で、その昔は200軒を超える料亭に検番が並び、1千人の芸妓が夜を彩った。 
権勢を笠に遊びに来た長州足軽出身の伊藤博文は鼻であしらわれ、向島芸者の気っ風が評判になった。
伊藤はそれで二流の新橋で遊ぶことになる。 
華やいだ料亭街の外れ、ちょっと薄暗い一角が玉ノ井になる。
低い2階建ての家並みは庶民の遊郭というか、転落と悲哀が付きまとった娼婦の街だった。 
昭和40年代、あの辺のサツ回りだったころ、荷風の同名の作品を頼りに歩いたことがある。
売防法成立から10年余、吉原がトルコ風呂街に変わった後だったが、ここだけは昔風の家並みを残し、うらぶれた寂しさがどぶ板にも滲んでいた。
そんな元色街の外れで昨年暮れ、資産家の男が自宅で殺された。
刃物で滅多刺しにされ、流しの犯行より怨恨の線が濃かった。 
警視庁は周辺の防犯カメラを片端から調べた。
街頭やコンビニなど結構多く設置されていて、それで被害者の姿が消えた、つまり犯行日時のおおよその特定もでき、その時分に現場周辺を行き来きした人の面体も割れてきた。 
そしてある日の映像から犯人が割り出された。
被害者の実弟で弁護士の大久保敦(52歳)だ。 
彼が注目されたのは、犯行時刻ごろに現場近くの防犯カメラで確認され、同じカメラが犯行時刻後にズボンを裏返しにして立ち去る姿を捉えていたからだ。 
鑑識結果で犯人はかなりの返り血を浴びていることが分かっている。
それで血まみれのズボンを裏返しに履いたと判断され、逮捕状が執行された。 

お返しは指紋押捺廃止の支援 
人権がしゃしゃり出て思うような捜査ができない中、防犯カメラはそれを補って余りある成果を上げている。
そんな時代を象徴する事件を、秋山耿太郎の朝日新聞は1段べタ記事で報じた。 
なぜべタか。
そこに秋山の苦悩が読み取れるような気がした。 
この殺人弁護士は日弁連の中核、東京弁護土会の所属だった。
朝日新聞はその日弁連とずっと夫婦のように連動してきた。 
秋山の息子が大麻や合成麻薬に手を出して捕まったときも日弁連が処理した。
「息子は35歳。秋山の進退は関係ない」と今度のみのもんたと同じ台詞で開き直ったのも日弁連の指導だった。 
そのお返しに朝日はいつも日弁連のいう人権問題を紙面化してきた。
在日の指紋押捺廃止も日弁連の要望で、朝日がキャンペーンを張って実現させた。
ために世田谷で凄惨な一家四人殺しが起きるなど日本側の被害が増え、逆に犯罪者の検挙率は大きく下がった。 
70年代、首都圏でOL10人を強姦して殺した容疑で小野悦男が起訴されたとき、日弁連は警察署内での取り調べ、いわゆる代用監獄は人権無視だと主張し、朝日は小野悦男が代用監獄で偽りの自白を強いられた、冤罪だと紙面で騒ぎ続けた。

防犯カメラにまで反対したが 
日弁連と朝日がそういうならと東京高裁の竪山真一判事は小野を無罪にした。
出所した小野はさらに2人の女性を手にかけ、殺人罪で捕まった。 
でも朝日には小野の人権が守られたのだから、一般人が殺されようとそんなことはどうでもよかった。 
日弁連は死刑反対を叫ぶ。
朝日もそれに倣ってきたが、97年、岡村勲・元日弁連副会長の夫人が殺された。 
彼が関わった証券会社で損をさせられた客が逆恨みして彼の自宅に押しかけ、応対した夫人を刺した。 
米国でいう故殺。
死刑大好きの米国ですら有期刑が決まりなのに、元日弁連副会長は「死刑にしろ」と大騒ぎし、朝日も日ごろの死刑反対は一休み。
今回に限って死刑にしろと紙面で騒いた。
裁判が終わると、朝日は再び死刑反対をいい始めた。 
薬害は日弁連の大きな財源になる。
それでインフルエンザ特効薬のタミフルや日本人にだけ効く肺がん特効薬イレッサは問題だと薬害を叫んだ。
朝日もそれに乗って薬害キャンペーンを張ったが、2件とも最高裁までいって敗れた。
両者とも薬害に無知なくせに騷げばカネになるという下衆根性が裏目に出た。
両者は茨城・神栖町の井戸から出た砒素も「旧日本軍の毒ガス弾が発生源」とぶち、町民に賠償金が出るとはしゃがせたが、出てきたのは96年製のサントリー缶コーヒーと産廃。 
朝日のネタはみんなスカばかり。
馬鹿な秋山も少しは考えた。
日弁連との協調は少し考え直すか。 
で、調べると日弁連主導ネタに「防犯カメラ設置反対」があった。
朝日はずっと人権侵害になると社説でも繰り返し書いてきた。
しかし防犯カメラの貢献は大きい。
まずいと思ったところに今回のズボン裏返し殺人事件が起きた。
どうしようかとなって、その答えが今回のべ夕記事だったという観測だ。
次の防犯カメラのお手柄はやや大きく、その次からは大々的に載せて口を拭おう。 

まるで自分は関与してないと 
朝日も猿並みに反省のポーズをとったと解釈したものだが、でもそれが大きな勘違いだったことがその直後の10月13日付「慰安婦問題もみ消し」記事で明らかになった。
記事は「慰安婦問題が政治問題化した92年」に政府が関係諸国にもみ消しを働きかけたという。
国際的な関心を呼ぶ慰安婦問題。
その原点で日本政府がズルをやっていたんだと告発したものだ。 
でもちょっと待て。
騒ぎの原点は「91年」に朝日がソウル特派員植村隆の名で「従軍慰安婦」の嘘を掲載したことではなかったのか。
それをさらに92年に中大の吉見義明が「軍関与があった」という嘘記事で塗り固めて朝日が、意図的に政治問題化させていったのではなかったのか。 
まるで自分は関与していない、慰安婦問題は自然発生したように書くあざとさ。 
過去、墟ばかり書いてきた朝日新聞が一瞬でも反省の気持ちを持ったと思った自らの不明をとても恥じている。                                (2013年11月号)

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