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しかし愚かな民主党政権は彼の言うバターン死の行進はあったと思い込み、2010年9月には彼を日本に呼んで岡田が謝罪もした。民主党に脳味噌はない。愚かさもここまで行けば笑える。

以下は、高山正之が、月刊誌正論の冒頭を飾る「折節の記」を編集長のリクエストで匿名で書いていた時の論説をメインに集めて2015/2/28に出版した『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
真実を明らかにして私たちに伝えている彼の舌鋒の鋭さには誰もが感嘆するはずである。
論旨の鋭さにおいて彼の最高峰であるといっても過言ではない。

随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江、村上、平野等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本著も、痛切に証明している。

日本人が水責めをやったという嘘 
中世、イスラムもカソリックも利息を取ることは禁じられていた。
ということは為替も手形もだめで、異国との交易もできなかった。
そういう不便を埋めたのが利息の制約を持たないユダヤ教徒だった。 
コルドバのイスラム教徒はユダヤ教徒と共存することで栄えた。 
そこにレコンキスタでカソリックが入り込んでくる。
イスラムを追い出した彼等は居残った富めるユダヤ人の財産が欲しくてたまらなかった。 
それで編み出しだのが魔女裁判だった。
ユダヤ人に魔女の疑いをかけ、拷問する。
まず水責め。
9リットルの水を飲ませる。
魔女だと白白しないともう9リットル飲ませた。 
それでだめだと親指潰しとか焼けた鉄の靴をはかせる拷問が待つ。
やっと白白すると晴れて火あぶりにして財産を没収できた。 
この水責めを20世紀の入り囗でフィリピンに侵攻した米軍が使った。 
ニューヨーク・イブニングポスト紙は「土人を大の字に寝かせ、竹筒を口に差し込んで汚水を流し込んだ。腹が膨れると兵士が腹を踏んづけた。6フィートも水を噴出して死んだ」(1902年4月8日付)という米軍兵士の供述を載せている。 
このフィリピン作戦で水責めが極めて有効な拷問と知って、FBIもギャングの尋問に使った。
現代ではグアンタナモ基地でのイスラム系テロリストの尋問にも使われている。 
拷問の方式も進化し、水を無理やり飲ますやり方から、顔に布をかぶせ、上から間断なく水を注ぐ方式も編み出された。 
また、透明なガラス板の下にあおむけに寝かせ、目を開かせたまま上から水をかけるやり方も開発された。
これをやられると流れ落ちる水に気道が勝手に閉塞し、窒息状態に陥る。 
オバマはグアンタナモの水責めを知って激怒してやめさせたというから、よほど酷い拷問だったことが窺える。 
熊本県警は水行と称して中学2年生の少女を滝に打たせ、死なせてしまった僧侶の木下某を傷害致死の疑いで逮捕した。 
木下は中2少女を「除霊」のため椅子に縛りつけて10分問、2・5メートルの高さから顔に水を浴びせ続けたら、窒息死してしまった。
木下と介添えをした父親は「まさか死ぬとは思わなかった」と言うが、この方法はグアンタナモで米軍がやった拷問と同じ。
しかもグアンタナモですら10分も続けなかった。 
日本人が魔女狩りの水責めを少しでも知っていたら、あるいはグアンタナモの拷問事件をよく読んでいたら、避けられた事故だった。 
それでふと思い出すのがバターン死の行進の犠牲者という元米兵レスター・テニーだ。 
バターン死の行進とは炎天下、全行程120キロを「水も飲まずに」(テニー証言)歩かされたというが、実際はその半分を鉄道で、残る道のりも3日以上かけて歩いていた。 
溝口郁夫『絵具と戦争』はその行進の合間に海につかって休む米兵の姿や、日本軍将校から紅茶の振る舞いを受ける米士官の写真映像を紹介している。 
しかしテニーは日本軍士官が「馬上から米兵の首を日本刀で刎ねた」とか、この水責め拷問をやられたとか自著『My hitch in hell』に書いている。
水責めではご丁寧に「手足を縛られ、板の上に大の字に寝かされ、頭の方を10インチ低くし」と魔女裁判の作法を日本兵がやったと記している。 
熊本事件は水責めが人を窒息させるほどの責め苦だということも、ましてそれが拷問になることも日本人が知らなかったことを示している。
テニーの供述がいかにも胡散臭いことも告発している。 
しかし愚かな民主党政権は彼の言うバターン死の行進はあったと思い込み、2010年9月には彼を日本に呼んで岡田が謝罪もした。
民主党に脳味噌はない。
愚かさもここまで行けば笑える。


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