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人手不足が原因で倒産する理由

東京商工リサーチによれば、2018年の人手不足倒産は前年度比で28.6%も増加して過去最高を記録したとの事らしいです。

まぁもちろん少子化高齢化による働き手が減少したという事はもちろんあるんだと思いますが私はそれ以外にも大きな要因があるのではないかと考えております。

求人広告費

とにかくこれがものすごく高い。

高すぎます。

私も会社を立ち上げてまず求人広告を出そうとリクナビの代理店からの営業電話に釣られてホイホイ支払い、その上で募集を待ったのですがその際に支払ったのが営業職の求人378,000円、事務職216,000円の合計594,000円です。

内容は2カ月掲載で記事のランクがちょうど真ん中、写真を三枚掲載することが出来るというものです。

まぁそもそも求人広告業界を知らなかった私が悪いのですが営業の方から「この広告なら過去のデータから○○名位のご応募があると思います。」と言う言葉を信じてしまいました。

しかしよくよく考えると過去のデータってなんだ?

私の会社の状況、求人内容、設立してからの期間がもちろん「過去のデータ」と一致するわけがないのです。

また応募数は実は重要ではなく、重要なのは面接数、内定数、入社数なのだ。

ちょっと話が逸れたが兎にも角にも高い。またこの代理店、求人広告の記事ライターを営業が兼任しており決して魅力的な記事を書いてくれなかった。

私がこういう感じで記事お願いします。と依頼するとその文面のまま、掲載しようとしたので結局私が最初から最後まで修正、加筆を繰り返し行いました。

結局そこから1名の営業を採用したのですがそう考えると一人を採用するのに594,000円、更にその営業を育て上げて売上を立てることが出来るようになるまで他の人材で育成する時間がかかる。その人件費も掛かるとなるとかなりのコストがかかるのです。

ただ、高い高いと言いながらリクナビの求人広告の金額を書いたですがこれはまだ安いほうです。

昨年12月にdodaで求人出してみようかなと検討して話をさせてもらったのですが上から二番目のランクの記事を二カ月掲載で80万円ほど掛かるといわれてしまいました。

求人広告業界の事を全く理解していない私がこういう事を言うと「お前は何にもわかってない」とか言われることを理解したうえで、それでもやはり言わせていただきたいです。

サイトに文字と写真張り付けて80万円!!?

いや、わかりますよ?その仕事を取ってくるための営業や本部人件費、ウッチャンをCMに起用する宣伝費、まぁメチャクチャ他の仕事や経費があるのでしょう。

にしても80万円!!!!?

タイトルに戻りますがこれこそが私が考える「人手不足が原因で倒産する理由」です。

恐らく多くの中小企業はこんなお金払えません。

掲載して応募がどれくらい来るのかわからないし、そもそも採用した人材が使えるのかどうかもわからない。

そんなのに80万円。

私個人的には完全に博打の部類です。

また、逆説的に考えると求人広告費をかけすぎたことにより資金がショートしてしまい倒産に至るという事も絶対にあり得ます。

私が新卒で就職活動していた十数年前から未だに写真と文字だけのこの媒体

国も失業率を下げたかったり正規雇用を増やしたりしたいのであれば求人広告の費用の補助金とかだしたりすればいいのにと思ってしまいます。

もしくは菅官房長官とか総務省の方で「求人広告業界のコストを是正する」とか発言していただけませんかね。

こっちは人を増やしたくても高すぎて募集できないんですよ。

一人でも多くのサラリーマンの方々に起業という選択肢を視野に入れて今、自分で納得出来てない働き方を改善できる手助けになればと思い頑張って有意義な情報を提供していきます。