語感(言葉のもつ微妙な感じ)
在宅ワークが増えて、直接話すことが少なくなった。もちろん、オンラインで繋がっていれば、直接話もできる。メールやSNSも増え、文字でのコミュニケーションが増えたと思う。
友達同士なら、内輪でわかる共通言語を使えば、コミュニケーションの距離も縮まる。直接話ができれば、「これお願い!」「はい」で済んでいたことが、相手が同じものを見ているかの確認から入らなければならない。
「承りました」「了解しました」「わかりました」
どんな時につかう? 使い分けている?
「うけたまわる」を辞書で調べると
上位者から命令などを「受け」「いただく」の意味。他にも「受ける」「聞く」「伝え聞く」の謙譲語。引き受けるの意味もある。
「了解」を辞書で調べると
物事の内容や事情を理解して承認すること。
「わかる」を辞書で調べると
意味や区別などがはっきりする。理解する。了解する。
事実などがはっきりする。判明する。
「お受けします」「お引き受けします」はどうだろう。
「受ける」を辞書で調べると
自分に向けられた行為・働きかけに対処して応じる。引き受ける。受け入れる。
「引き受ける」を辞書で調べると
自分が責任をもってその物事を受けもつ。保証する。
こうやって、並べてみると日本語の語感、聞いたときの印象が変わる。
LINEで家族や友達なら、例えばこんなかんじ
A じゃあ、月曜日お願いね
B OK/はい/いいよ/り(了解)
などと短いやりとりになる
一般的に「あなたの話が分かった」という意味の言葉だけでもこんなにある
日本人は、これらを瞬時に使い分けしている。相手や場面に合わせて使い分けている。更にこれらを使い分けしている外国人はもっとすごい。
言葉を短くするのは簡単だけれども、短いものを長くするのは容易ではない。言葉は、省略しすぎると敬意が下がる。相手を軽んじているように感じてしまう。
日本語は、待遇表現が細かく分かれている。だからこそ、敬意をもって言葉を選んで使ってほしい。
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