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留学生に教えていること

日本にやってきた留学生や技能実習生に日本語以外に教えていること。

彼らは、日本に来ることを心待ちにして、中には借金までして、自分の夢を叶えるために、希望を抱いて日本へ来ます。

日本語が読める、書ける、話せる、聞きとれる。から安心ではない。彼らの国と日本とのルールの違いが難しい。

生活の中での日本語が難しいのです。

例えば、宅配便の不在票。
学生からしたら、文字が多すぎて、何がどこにあって、何をすればいいのかわからない。
「先生、これ」と不在票を見せられる。彼らの国には不在票が存在しない?

そういえば、私が中国にいたときは、配達の人が電話してきて
「你在家吗?(家にいるか。)」と聞かれる。
いなければ、後回し。いれば、20分くらいで届けてくれる。
私としては、これはいいサービスだと思う。たとえ、近くに買い物に行っていても20分後に来るなら、すぐ帰ろうって思えるし、または、家族に今から宅配便来るから受け取ってと伝えることも出来る。

学生には、国から何か送ってもらった?と確認して、不在票の説明をする。日本語が出来る学生は、自分で電話してchallenge。または、一緒にいて見届ける。

そして、何か月過ぎると、今度は電話の請求。
電話料金の滞納で、連絡がくる。電話会社の人は、丁寧に料金支払いの話をしてくれるのだが、まだ初級の学生は、敬語を知らない、聞き取れない。
だから、何を言われているかわからない。
「せんせい~」と言いにくる(笑)

そうだ!中国にいたとき、電話代は先払い(チャージ式)だった。なくなりそうになると、チャージしてというメッセージがショートメールでくる。

日本は、後払い。使った分を払う。

日本語があまりわからないから危ない目にあうこともある。
それは、お金のやり取り。
何かの勧誘だったり、メールでの未払い通知だったりと。

「急いで払ってください。」とか「今日中にお支払いください。」というような急がせる請求は、嘘(詐欺)が多いから、「無視しなさい」と教える。
相手にしないことを教える。

他にも、公園や、民家の庭の果物はとってはいけないことも教える。
どうしても欲しい時は、その家の人に許可を取る。
日本人と会話する練習ですと言って、なんて言うか考えさせる。

文化の違いに触れると、日本のルール(システム)は、これでいいのか考えさせられる。今の生活様式が当たり前ではないこと、世界にはいろいろなシステムがあることに気づかされる。

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