「3K」と言われた「介護士」の仕事をする。
高校2年生の時
私は両親へ進路の話をもちかけました。
－「 介護士の道へ進もうと思う」
当時、両親は猛反対。
給料が安い、汚れ物に触れる、
体力的にも精神的にも辛い仕事を
あなたにできるの？と。
私の親世代にとっては
介護のイメージは悲惨だったかもしれません。
どちらかというとマイナスのイメージでしか
なかったかもしれませんね。
しかし、それでも私は
「介護士になるんだ」と決意したのです。
◆祖母への恩返しの為に。
私は、両親が共働きでしたので
幼い頃から祖父母に面倒みてもらい育ちました。
私が小学3年生の時、祖父は他界してしまいましたが
その後も変わらず祖母は私を可愛がってくれていました。
母のように、友達のように、
遊びも勉強も、手芸や家事なども
全て祖母が教えてくれました。
どこへ行くのも自転車を漕ぎ、
お節介でパワー溢れるそんな祖母に
病が襲い掛かります。
「おばあちゃんに胃癌が見つかった」
母からの突然の報告でした。
私は信じられませんでした。
私は高校へ入学した当初から
「教師になりたい」「看護師になりたい」と
将来の夢・進路を掲げていたものの
そんな祖母への恩返しの為、
私が祖母を癒すんだ！
私が祖母の介護をするんだ！
という思いから
「介護士になる」ことを決意しました。
◆「3K」と言われていた介護の仕事
・きつい
・汚い
・危険
介護ではこの3点を「3K」と呼びました。
この3つに 給料が安い を付け加え「4K」と
言ったこともありました。
全てネガティブな言葉ですね。
✓ きつい
精神的にも肉体的にもきついと言われています。
入浴介助や排泄介助、移乗介助など
身体介護は欠かせません。
老人ホームは人手不足もあり、若手も少ない。
1人で何人もの利用者さん達を見守り、
対応しなくてはならない。
✓ 汚い
尿や便などの処理。
もちろん嘔吐処理など、
高齢者の清潔を保つためにも
汚れ物の処理は避けては通れない。
✓危険
転倒や誤飲・誤食といった
ご利用者さん自身の危険。
そして全ての利用者さんがご機嫌では
ありません。
時には暴力を振う方もいらっしゃいます。
（きっと認知症等の症状をお持ちで
ご自分の意思ではないだろうと思われますが）
また感染のリスクもあります。
これは嘘ではなく「介護現場のリアル」です。
当然親は心配するでしょう。
私の両親は猛反対だったわけですから(笑)
ただし💡
介護とは「３K」が全てではありません！
介護に携わった人間にしか分からない
魅力的なことがたくさんあるのです✨
◆私が思う「介護士」の魅力
正直、介護士の魅力を語るには
それなりの経験、年月が掛かると思っています。
私は
・特別養護老人ホーム
・一般型、認知症対応型デイサービス
・訪問介護サービス
と場所を変えながら経験してきたわけですが
「介護士を魅力的に感じた」のは
ごく最近なのです。
では、
介護士のどういったところに魅力を感じるのか。
・他人の人生を知り「生き方」が学べる
・生活する上での様々な知識が得られる
・人助けでお給料がもらえる
・自分の得意を伸ばせる など。
私自身はこのように感じています。
ただ、世の中には
介護士というお仕事が魅力に感じられない方も
もちろんいらっしゃるでしょう。
人それぞれ介護というお仕事をする「目的」
が異なりますから仕方のないことだと思います。
一つひとつ解説したいのは山々なのですが
とてもながーーーーーーーーくなりますので
また深くお話出来ると嬉しいです。
この内容を解読出来できた方は
きっと介護士に向いてると思いますよ💗
◆私と介護のこれから
私は「介護士」という仕事をする上で
とても大切にしてきた思いがあります。
それは
“ご本人様主体の生活を支える”
ということ。
そして
“ご本人様から「学ばせて頂いている」”
ということ。
自分の人生の中で、
ひと様の人生を知り関わるということは
正直あり得ないことだと思っています。
介護士でなければ
このような経験は出来ないでしょう。
しかし、気がつけば介護者主体で
なんでもかんでもやってしまう。
ご本人の自立支援に向かっていかない。
このようなケースは
まだまだとても多いと思います。
私たち介護士は
介護の専門的な知識・技術を持って
ご本人様の生活をサポートしていく、
そんな存在であることをお忘れなく。
そして、
人生の大先輩方との関わりから
様々な知識が得られるということに
感謝の気持ちを忘れないということ。
私の思いは10年前も今も変わりません。
これからもこの思いを大切に
介護・福祉の世界に関わりを持ち続けたい
と思っています。
介護士になりたいと思わせてくれた
大好きな祖母へ。
本当にありがとう🤲︎💕︎
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