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多裂筋について

今回のテーマは「多裂筋」です。
腰部疾患を担当している方は必ず耳にしたことがある筋肉だと思います!
そんな「多裂筋」を徹底解説していきます!

解説していくにあたり私は文章を書くのが苦手です。
なので、読み進めていく上で分かりにくい文章が出てくるかもしれません。

文章が苦手だからこそスライドや画像を使って分かりやすい内容にしています!
画像やスライドの方が頭に入りやすい人は見てみて!

この投稿を最後までスクロールしていくと
以下の内容を理解できます!


概要

多裂筋とは、、

脊柱起立筋の内側、深層にあり、脊柱をつくる椎骨をつなげる小さな筋肉です

胸腰筋膜の第3層または深層に位置し、脊柱の全長にわたっているが、腰部で最も発達している

半棘筋、多裂筋、回旋筋の3筋で横突棘筋と呼ばれます

多裂筋の重要性

 多裂筋は局所的な体幹安定筋であり、脊柱の静的・動的安定性に重要な役割を果たします

つまり、

身体を支える上で重要な筋肉になります

多裂筋の機能解剖

起始・停止

起始部

仙骨後面、後上腸骨棘、脊柱起立筋膜、仙腸関節靱帯、腰椎乳頭突起、T1~3の横突起、C4~C7の関節突起

停止部

最上部の頸椎(C1)を除く脊柱の各椎骨の棘突起に停止します
これらの筋束は、1~4個(5個)上の棘突起に停止します

*線維によって筋束の長さが違います

線維の違い

線維は2種類で深層線維(short fiber)、浅層線維(long fiber)に分けられます

上肢の運動で多裂筋の浅層線維と深層線維では働き方が異なるという報告もある。

浅層多裂筋・・・脊柱の向きの制御
深層多裂筋・・・脊柱間運動の制御

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11805677/

つまり、
背部筋の中では深層にある多裂筋だが
さらに、浅層と深層に分けて介入していく必要がある

深層多裂筋は表層多裂筋に比べて遅筋線維の割合が高いという報告がある

https://bmcmusculoskeletdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12891-020-03791-4

つまり、
深層多裂筋は姿勢制御への関与が大きい可能性が高い

支配神経

支配神経
脊髄神経後枝の内側枝

脊髄神経後枝の内側枝は多裂筋や椎間関節に分布されている

1996年の報告ではあるが、
脊髄神経後枝の内側枝は傍脊柱部臀部大腿外側に関連痛を出現させる可能性がある

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc1994/3/1/3_1_29/_pdf/-char/en

血液供給

多裂筋には、椎骨動脈、深頸動脈、後頭動脈、後肋間動脈、肋骨下動脈、腰椎動脈、および外側仙骨動脈から血液が供給されている。

作用

両側性収縮・・・脊柱の後方伸展を補助する
片側性収縮・・・脊柱の同側への側屈と対側への回旋を助ける

回旋は片側性収縮の場合は、対側への回旋になるので間違えずに覚えよう!

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