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人気なものと現実世界

人気なもの、最近ではインフルエンサーと呼ばれるような人が発言することには大きな影響力がある。その発言は内容があるものからそうでないものであるが、テレビや新聞などでその人が発言したりすると、メディアは数字が取れるからと非常に多く取り上げることがある。
そうすると、結構その人の影響を受けることになる。
しかし、インフルエンサーなどがyoutubeなどで発信していることがいいのだろうか。
個人的には、インフルエンサーと呼ばれる人の考え方を聞くことは好きだし、刺激的なことも多いと思う。
しかし、現実世界においては意外とそうした考え方が使えなかったり、参考にならないような気もする。
どうしてもインフルエンスのある人がいう言葉は刺激的だし、ウケがいい。しかし、一現実を生きる個人としてはそこまで役に立たないことも多い。

それよりかは、あまり有名ではないが、ニッチなコンテンツに絞って情報を発信している人の話を聞くことが役に立つことがあるように思える。

歯切れの良いコメントや、面白そうな論破集みたいなものよりも、科学的に証明された〜や、専門的な自分が知りたい問題などに絞って行ったほうがいいように思う。

逆にいうと、情報に振り回されやすいということかもしれないし、検索することで自分に必要な情報を自分でとりに行く姿勢が足りていないということもある。

問題を設定し、解きたい問題に有用な知識やデータなどを自分で得るために検索できる力、そして、そこからそれを参照し、うまく解決に導いていく力。それを磨いていけたらいいなと思う。

そのために、有用なことは本を読むことであると思う。
本は一定程度の時間を使い、著者が書いたものを編集者さんが徹底的にチェックされた上でアウトプットとして出てくるので、情報の質が非常に高い状態である。そうなると、なんとなくyoutubeで出てきたものと、多くの時間を費やしつくられた本という商品の質は自ずと差が出てくる。

本を読んでおくというのは深い知識を得るという意味でやはり有用なツールなのだろう。とはいえ、本を読むという解決策で終わらせるつもりはない。そんな結論では自分が納得いかない。笑

本題に戻ると、人気で有名なコンテンツというものに力はあるが、それ以上に自分の過ごしている現実世界にも多くの情報や日常を楽しめるようなヒントが隠されているということだろう。
例えば、大学の授業などはその一つである。大学の教授などが一定程度の研究を尽くして、作成されたレジュメや本は一般の学生が思うよりも多くの労力と準備によって出されている。そうすると、もっと学生側が学ぶ気にならないと得られるものはないだろう。与える側としては多くの労力やコンテンツも充実しているが、学ぶ側がそこまでやる気がないとなると学びの質が落ちてしまう。貪欲に学ぶ姿勢があれば大学教授から授業内容について意見をいくことができるし、授業内容とは関係ないような人生相談や人生の先輩としてアドバイスをもらうことができるだろう。
それに、大学の授業だけでなく、予備校の講義などは意外と多くのものを得られたりするだろうし、社会人の人と普通に話せるだけでもその人なりに経験した社会的知識を得ることができるだろう。

社会人のマナーだけでなく、現実の経済がどのように回っているのか、マネジメント、部下とのコミュニケーション、お金の使い方、休憩の取り方、趣味、健康面など意外と掘り出してみる視点は沢山ある。そして、そうした何気ないことから得られることにより、新しい発見なども生まれるだろう。

僕も大学時代に友人にインターンシップに誘われ、ノリで参加してみたことがある。参加してみると意外と面白くて、新聞を沢山読んだり、企画したり、発表をしたり、取引先との実際の打ち合わせに参加できたり、仕事終わりに飲み会をしてみんなで盛り上がったりと普通に楽しかった。そこで生まれる人間関係や働いている職場の人間関係のようなものは意外と新鮮で、会社の中ってこういう雰囲気で回っているんだとイメージが一つ出来上がったことを思い出す。それは、決して、youtubeなどをみているだけでは100%
得ることができない経験値だし、実体を伴った経験である。
結局、それが進路とかにつながったわけではないし、専門的知識の向上に寄与したわけではない。しかし、いい意味で自分が進みたい道はここではないということはわかったし、その分野の人と話すとこのインターンに行ったことがあり、こういう経験をしましたという話のネタにもなる。そういうリアルに経験することにより得られる経験値は意外と大きいような気がしている。ただ、著名人の話を聞いているだけではなく、自分の経験が重なってその時だから感じられること、その時だから見えたもの、経験できたものそうしたことに目を向けて日々を過ごせるとまた世界の見え方も変わってくる。

現実世界はメディアで切り取ることができないほど多くのことが起きており、人間関係も社会の変化も、環境などの変化も複雑だ。そんな複雑な社会に対しては、有名人が話す意見を聞くことが時には有用なこともあるが、現実で起こっていることを自分で見て、考えて、言語化したり、経験することによって得られることの方が自分にとってはプラスになるような気がしている。
とまぁ、割と総論的な話にも少し具体化した話もできたとは思うが、現実世界は複雑であるという結論に辿り着きそうだ。結論ファーストではなく、思考していく中で答えが見えていくことも楽しい。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

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