Emiko

1973年生まれ 魚座 8年前に東証一部上場企業に障がい者雇用枠で採用され、現在に至る…

Emiko

1973年生まれ 魚座 8年前に東証一部上場企業に障がい者雇用枠で採用され、現在に至る。1歳年下の主人と中学生の娘との3人で、東京都内に在住。 結婚して14年、9年前に統合失調症を発症するも現在は状態が安定している。

最近の記事

9年前の私③

私はお世話になっている病院へ行き、主治医に働きたいと相談しました。すると、先生は『そろそろよいのでは』とおっしゃってくれました。 次に、就職活動といえばやはりハローワークということで、最寄りのハローワークに行ってみました。すると検索マシンに障がい者の方とそれ以外の方とに分かれて表示がありました。いくつか求人票を手に入れて、係の方に相談してみました。係の方の意見を参考に、履歴書持参でいくつか面接にも行ってみました。 ただ、その会社の求めている職種や障がいの種類などと合致しな

    • 『9年前の私②』

      『9年前の私②』 働ける状態にするために、まずは体力をつけようと杖をついたまま毎日ウォーキングをしました。すると何か月かして杖がいらなくなりました。 そして字をきれいにしようと、ペン習字の本を3冊終わらせ、 本(勝間和代さんの本など)もたくさん読みました。もともと好きだった絵を改めて描き始めました。『絶対に会社員になってやる』と執念を燃やしました。 施設にいる娘と面会に行っては、早く一緒に暮らせるようになりたいと心の中で強く念じました。 ただ、理解力が落ちていて、行政の方

      • 『9年前の私』①

        『9年前の私』① 9年前、私は人生のどん底にいました。 真っ暗闇の部屋でしゃがんで音楽を聴いていました。 『私の人生終わったな。』と思っておりました。 統合失調症を発症して病院を退院したものの、娘は遠くの児童養護施設に入ってそこから幼稚園に通っていましたので、なかなか会えませんでした。 そして持病の腰痛で杖をついていました。 『これからどうしよう。』 薬の副作用のせいか、字も下手になっていたようにも思います。 記憶力が低下していて、物覚えも悪いし、同じ話を何度も主人にしてし

        • 『冷凍チャーハンと白いご飯』

          体調が悪く、家事があまりできない時、主人が帰ってきてから 夕食に冷凍チャーハンを温めて、白いごはんとともに出したことがあります。そんな時でも主人は『Emiちゃん、おいしいよ。』と言ってくれました。洗濯物が滞って主人のパジャマが洗えていないときでも主人は『Emiちゃんが生きていてくれればいいんだ』と言って、会社に着ていくシャツで寝てくれたこともあります。

        9年前の私③

          『焦らない』

          統合失調症を患ってから、もうずいぶん経ちました。体調も気分も安定しています。今気をつけていることは、何でも無理しないようにすること。病気になる前は、無理がきいたけど、今は病気を経験していない人がやることと比較して焦ったりしないようにしています。 ネットや雑誌に出ている素敵なママを目標にはするけれど、羨ましがって落ち込んだりしません。家なんて片付いていないし、おしゃれもあんまりできないし、お弁当も作れていません。 でも、毎日なんとかご飯を作って、洗濯をして、掃除を最低限していま

          『焦らない』

          ふとんでぺたり

          寒くなりました。今朝は早く目が覚めてしまい、隣に寝ている主人に寒いと言ってくっついたら、なんと主人の身体の暖かいこと! まさに巨大な湯たんぽ!私は手をつないで2度寝してしまいました。 主人は定刻に起きて朝うどんを作ってくれました。心も体も暖かくなりました。主人は『毎日朝ハグしてもいいですか?』と。 私は『もちろん!』とうなずきました。

          ふとんでぺたり

          『コンコンコンコンコンコン』

          玄関をノックする音が聞こえます。 娘が走って行く。『パパ!』 私も駆けつけます。『おかえりなさい。お疲れ様。』 『あ~ただいま。うえ~。はい、今日のドリンク』 主人は今日も私たち2人におみやげを買ってきてくれました。 『今日はね~カレーだよ。いい?』と私。 『もちろん』 ああ、今日も無事に帰ってきてくれた。私は幸せをかみしめます。 私たち夫婦は9時のニュースを見ながらお話して、娘は友達とLineをしています。 築35年の賃貸マンションは、壁には娘の落書きでいっぱい。新築物

          『コンコンコンコンコンコン』