雪山の怪談
マタギにとって雪山のターゲットはウサギ。寒空の下張り込んで夜を明かす。
幻聴?
張り込んでいると自分を呼ぶ声が聞こえる。
人里離れた山。
しかも深夜であり、猛吹雪。
人が来るはずはない。
気のせいだと思っていたが、しつこく何度も呼ばれるため「本当に誰か来たのではないか?」と思って探したが、誰もいない。
こういう話は割と聞く。
幽霊とかではなく、脳の問題である可能性がある。
遭難者が光に導かれて、そのとおりに進むと無事帰れた、というような体験談があった。
極限状態だと脳のリミッターが外れて、超常的な体験をするらしい。時間がゆっくり感じるとか。実際のところはフラッシュ暗算とかできないので、錯覚だとされている。
《奇跡体験アンビリバボー》だか《世界仰天ニュース》だかで知った。要は火事場のクソ力。火事場のクソIQといったところだろうか。
詳しくは不明だが。
ライオンのようななにか
雪山の斜面にライオンのような生物がいる。
クマは冬眠しているため、クマである可能性はない。
正体不明の生物。
ウサギ用の弾丸では倒せなさそうなので、戻って相談したが、誰にも信じてもらえない。なので体験者は人に話さなくなった。
僕の見解としては、狼か犬だと思う。そもそも体験者がライオンだと思った理由はなんだろうか。牙だろうか。オレンジ色の体色だろうか。巨体だろうか。胡散臭い。
オレンジ色なら狼はない。
オレンジ色をした野犬?(笑)
定番
雪山で人が意識不明で倒れていた。低体温症になっていた。
介抱していたら「うちのコイ盗んだべ〜!」と別の村人が突撃してきた。
なんでも低体温症の人間は、雪の中いろいろな場所に行っていたようだが、本人は一切覚えていない。《山怪》の作者である田中康広氏によると、これは典型的なキツネ話らしい。
雪山の怪異といっても、最終的には雪があるかないかなだけで、結局通常の山怪と同じことが起こっているだけでつまらない。