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脳過敏症という新しい概念を説明した本の疑問点を書こうと思う

頭痛持ちの人はこの記事、必見です。

疑問点というより批判点かも。


清水俊彦氏 著


脳は悲鳴を上げているとのこと。


片頭痛患者への偏見助長

片頭痛には偉人が多い!?

清水氏は片頭痛患者を偉人予備軍だと説いている。
歴史上の偉人には片頭痛持ちが多かったと。

たしかに僕も通いつけの頭痛外来の医師から、片頭痛の人は勘が良いと言われた。
詳しい意味は不明だが。

これは誤謬、思い込みだと思う。

百歩譲って偉人に片頭痛の割合が多かったとしよう。
でもそれは偉人に片頭痛が多いだけなのであって、片頭痛持ちが偉人になるわけじゃない。

野球選手のイチローは、毎日カレーを食べていたそうだが、僕らが毎日カレーを食べたところでメジャーにはいけない。
その人のひとつの要素を無関係な才能と結びつけている。

極端な話、みんなボルトと同じ人間だから、頑張ればボルトと同程度の記録を出せると言っているようなもの。


この本が出たのは平成の後半あたりだと思うが、令和でいうところの発達障害天才説と同じだ。
当事者を勇気づけるどころか、傷をえぐるだろう。

そして何より我々片頭痛患者は偉人になりたいわけじゃない。健康体になりたいだけ。

片頭痛には美人が多い!?

これも偏見を助長する。

というか美人というのが主観的な定義。
正直理屈がガバガバ過ぎて、書いた人間が医者とは思えない。

まあこの本では《光に過敏になり、目を細めることが多くなった結果、目つきが鋭くなって、くっきりとした目つきになる》というような定義付けをしていたが。

なんだその風が吹けば桶屋が儲かるみたいな理屈は…。


やっぱりちょっと眉唾な本と化している。


PS.

ビタミン剤が効かないというのは有益な情報だった。
ならなぜ僕の行きつけの頭痛外来クリニックはビタミン剤を出すのか。

効果としては小便が濃いオレンジ色になるだけだった。

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