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マラカス滅亡記 即興文①

世界はマラカスに埋もれ、滅びる。

きっかけは些細な出来事だった。
日本の※県S市N町の小学校に勤務する、M氏がラーメンを出前に取った。
そして、食べ始めようと割り箸を割ろうとした際に、誤って割り箸ではなくマラカスを割ってしまったのだ。
意味も無く割られたマラカスは激怒し、報復として地球の地殻内部を粉末状に加工し、マラカスにした。
マラカスとなった地球は楽器としての本分を果たすため、大地震を起こし、サンバのリズムを奏でた。
世界は空前のサンバブームとなった。
子供の将来なりたい職業第1位が、マラカス職人に入れ替わり、鬱病患者は一人残らず完治した。
そして政府の意識変換政策もむなしく、皆がサンバに明け暮れた。
踊りつかれた人間は三大欲求を満たすことすら忘れ、出生率は下がりに下がり、遂に残ったのは私と無数のマラカスだけになってしまった。
「釈迦釈迦」

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