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「憂鬱メランコリー。」(詩)

憂鬱が溜まる。


心にもやがかかる。


どうにも満たされない。


目の前の人を詠う。


ピリピリする人、始まってすぐに帰りたがる人。


けたたましいサイレン。


階段を鳴らす死神が近寄る。


……何故か、その口をつく人から、

首が飛んでいるように見えた。


目の前で僕を心配する人。


悪くない不思議が支配して。


頭蓋がチリチリと焼ける。


「称賛」がある。


詠って、詠って、心を吐き出す。


……やがて、それがなきゃ満たされなくなる。


きっと、今は僕のため。


自己を探れば、探る程に。


……ただ、ひたすらに自己嫌悪に陥っていく。


ふらふら踊っては、何があっても生きる。


かの偉人に見た、美しい死に様に期待する。


(……ほんの僅か、ささやかな幸せを望む。)


何もかも足りないこの身体で。


憂鬱メランコリー。


……まだまだ、満たされないから。


からっとした眠気を飛ばして。


渇きの中、さらに貪欲に。


より熱く、より強く。


「lgnite.」


心を、発火した。

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