「失墜」(詩)
言葉を聞いて、息を吸う。
認めたくはなかった。
信頼している人から出た言葉。
目を瞑って、息を吸う。
他ならぬ貴方の言葉だと理解して。
咀嚼して、心底失望する。
腐れた言葉の数々。
ただ、私は好きになれなかったから。
どう考えても納得できなかったから。
信用は失墜する。
小さく罵声を吐いた。
貴方は
私とは違う人間で。
それを知っていても。
関わることが嫌になっていく。
些細な行動の数々。
些細な言葉の数々。
他人を見て感じること。
他人がどう思うかなんて分からない。
私の行動や言葉だってそうだ。
嫌われるかもしれない。
酷いことをされるかもしれない。
でも。
それでも。
私は、
他人を生きる軸には出来ない。
なら……
たくさんの人に
嫌われる覚悟をする。
何度も、息を吸って吐いて。
「誰かは自分の事を分かってくれる。」
誰かの言葉をかみしめて。
自分の選択を信じて。
誰かの信用を
きっと。
私は今、失墜させる。
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