「夢の続き」(詩)
夢の続きを描く。
途切れてしまった、その先へ。
栞を挟んだその先へ。
未完成で終わった、その先へ。
続きを描けなくなる
……その時までは。
夢の続きを描く。
見たことのない空想を歩き回った
幸福を。
空に浮かんだ明晰夢も。
全部。
僕の中に眠る
物語。
この物語が、全て
終わるまでは………
壊れたラジオとなくしたセカイ。
延々と、同じ詩を繰り返す。
(……ああ、せめて。)
その
「僕」であった抜け殻が。
遠く、誰かの心を
打つ作品でありますように……
(可能であれば、誰かに
愛されていますように。)
託し、託されて
セカイは廻る。
焦がれ、受け継がれて。
……確かに、何処かにあった心は。
誰かの
「夢の続き」で、生きている。
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